芸能
Posted on 2019年01月19日 17:57

ビートたけしの名言集「カツラKGB最高幹部として失態を嘆く」

2019年01月19日 17:57

「北郷、こうしよう。お前が明日から『カツラKGB』の最高幹部になれ。俺はいったん退く」

 昨年最後の仕事となる生放送を終えた殿は、スタジオから楽屋に戻る道すがら、唐突にこんな言葉を放り込んできたのです。

 まず、改めてカツラKGBから説明させてください。その名の由来は、東西冷戦時代、暗躍した悪名高きソ連の秘密警察KGB(カーゲーベー)の名前を拝借して、殿が20年程前に秘密裏に立ち上げた、芸能界のカツラタレントを見破り暴く団体がカツラKGBであり、この場合のKGBとは〈カツラ・ガンガン・バラス!〉の略称です。

 ちなみに、最高幹部としての口癖は「カツラは決して許さない!」です。

 とにかく殿は、大間のマグロ漁師が200キロクラスの大物を求め大海原をさまようかのごとく、日々、熱心にカツラを探しては見破り、一喜一憂しています。

 以前、こちらでも書いた「北郷、今、NHKにカツラが出てるぞ。名前メモっとけな」と深夜にわざわざ直電してきたエピソードは、あまりにも有名な事実です。カツラを発見したら黙っておけない!それが殿。

 で、この日の生放送中、以前、殿が何度か仕事をしたことのある文化人の方が“カツラであることをカミングアウトして、楽しく生きている”といった、少し不思議なVTRを見た殿は、“見破れなかった! 痛恨の極み!”となり、冒頭の言葉を口にしたのです。

 で、こうなると殿のボヤキは止まりません。楽屋に帰ってからも「この失態は降格人事ものだな」「俺は明日から『カツラKGB北朝鮮支部』へ左遷だ」等々ボヤキまくり、最後には「〈たけし カツラKGB最高幹部を辞任〉って、お前、ネットに流しとけ」と、自身を罰したのです。

 そういえば、殿は日々、「カツラKGBが遊びだと思ったら、大きな間違いだ!」と言っていました。

 通常時の毒舌で攻撃的な殿も最高ですが、この日のように、一度落ち込んだ感じからの、自虐的ボヤキを連発する殿も、わたくしは大好物です。

 少し話はそれますが、やはり年末のある生放送の中で、若手芸人のネタを次から次へと殿が見ては、時にツッコみ、時にネタを解説する番組があったのですが、その日の殿は、とにかくコメントがキレッキレッで、大げさでも何でもなく、1分おきに爆笑をかっさらっていました。が、あまりにもキレ過ぎたコメントのため、CM中にディレクターより「たけしさん、生放送なのでもう少し発言を抑えてください」と、軽い注文をされると、CM明け、ぶ然とした表情で黙り込んだ殿は一言、「CM中にディレクターに怒られたから、もうしゃべらない」とボヤき、さらなる爆笑をかっさらったのでした。長きにわたり、笑いの王様としての、変わらぬ毒っ気たっぷりなツッコミ。そして、弱ったふりからの自虐的ボヤキと、瞬時により面白いほうをチョイスする殿。くどいようですが、最高なんです。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2022年07月05日 17:58

    可愛さ余って憎さ百倍。いやはや、この2人のバトルは本当にすさまじかった。沢口靖子が主演したNHK連続テレビ小説「澪つくし」や、渡辺謙主演の大河ドラマ「独眼竜正宗」の脚本を手掛け、飛ぶ鳥を落とす勢いだった脚本家のジェームス三木氏。ところが19...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年07月31日 06:45

    堺雅人主演ドラマ「VIVANT」(TBS系)が3年ぶりの続編でも、圧倒的な存在感を放っている。第2シーズンの初回放送は、平均世帯視聴率18.8%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。放送中にはXで世界トレンド1位になった。前作は2023年...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    芸能
    2026年08月06日 17:00

    2024年7月に停車中のロケバス内で共演者の女性に性的暴行をしたとして、不同意性交と不同意わいせつの罪に問われたのは、元お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二被告だ。その第6回公判が8月5日に東京地裁で開かれ、検察側は懲役7年を求刑。...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/8/4発売
    ■690円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク