芸能

天才テリー伊藤対談「ダチョウ倶楽部」(1)初の旗揚げ公演は小さなオマケ扱い

●ゲスト:ダチョウ倶楽部(だちょうくらぶ) 肥後克広:1962年・沖縄県生まれ、寺門ジモン:1962年・兵庫県生まれ、上島竜兵:1961年・兵庫県生まれ。俳優を目指し「テアトル・エコー」に所属していた上島と寺門が、テアトル・エコーの先輩だった渡辺正行の紹介で肥後克広と出会い、1985年「ダチョウ倶楽部」結成。1989年にスタートした「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」(日本テレビ系列)に出演し、注目を集める。以降、「ヤー!」「どうぞどうぞ」「訴えてやる!」「ムッシュムラムラ」など、数々のギャグやパフォーマンスでバラエティー番組に欠かせない存在に。1993年、「聞いてないよ~」で流行語大賞・大衆語部門銀賞受賞。今月9日より24日まで、愛知・御園座にて「細川たかし特別公演&ダチョウ倶楽部一座旗揚げ公演」を上演中。

「ヤー!」「訴えてやる!」「どうぞどうぞ」など、数々のリアクション芸であちこちから引っ張りだこの人気お笑いトリオ、ダチョウ倶楽部。その不変の笑いとスタンスに感心しきりの天才テリーも加わり、トークはヒートアップ。「聞いてないよ~」なエピソードも飛び出した!

テリー この号(週刊アサヒ芸能2019年11月21日号)が出る頃、名古屋の御園座で「細川たかし特別公演&ダチョウ倶楽部一座旗揚げ公演」が始まっているんだよね。

上島竜兵 はい、今ちょうど稽古の真っ最中です。

肥後克広 ありがたくも劇場からお話をいただいて、うちも来年が結成35年というタイミングでもありましたから、「じゃあ乗っかるか」と。

寺門ジモン 今まで志村けんさんの舞台(「志村魂」)に出させていただいたんですけど、こうやってダチョウ倶楽部メインでやれるのはちょっとうれしいですね。

テリー で、舞台のネタは「西遊記」なんだね。

寺門 俺が孫悟空、リーダーが沙悟浄、上島が猪八戒。猪八戒の恋愛話を中心に、おなじみのギャグをギュウギュウ詰め込んで、ダチョウのおもしろいところがいっぱい見られる舞台になっています。

テリー 出演者も豪華だ。三蔵法師役で細川たかしさん、加藤茶さん、川崎麻世さん、小林綾子さん‥‥これは見たくなるね。

上島 細川さんは第2部で歌謡ショーをやってくださることになったんですが、フタを開けたら「細川たかし特別公演」がメインになっていて(笑)。

寺門 チラシも細川さんがドーンと真ん中、俺らの写真はオマケみたいに小さくなっちゃった。

テリー (舞台のチラシを見て)アハハハ、本当だ。そこも含めて、ダチョウっぽい感じだ。でもさ、ほとんどのお笑い芸人が変わっていく中、ダチョウはそんなふうに35年間まったく変わらないのがすごいよ。だってさ、3人が北朝鮮の問題とか香港の騒動について語っているの、一切聞いたことがない。

肥後 そもそも、そういう場に呼ばれていないですからね(笑)、コメンテーターの仕事ゼロですもん。まあ、僕らにそういうこと聞いてもしょうがないですし。

テリー 今日ここに来るまで3人のことをいろいろ考えていたんだけど、昔で言うと由利徹さん、林家三平師匠のポジションにいるんじゃないかと思うんだ。

肥後 おいおいおい、(ほかの2人に)聞いたか?

上島 ええっ、うれしいですけど、そんなすごいところに俺ら、いるんですか?

テリー うん。その2人って、ただいるだけで最高におもしろいし、コメンテーターみたいなこと、誰も期待しないものね。すでにダチョウは、そういうポジションにいるんだと思うけどそういう自覚はない?

肥後 どうなんでしょう、昔からずっとギャグで「現状維持」って言っていますけど、テリーさんに「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」で爆破されていた頃から本当に何も変わらないんですよ。

寺門 もはやシーラカンス化していて、珍しがられているだけなんじゃないですかね(笑)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
楽天・田中将大に「不可解な動き」次回登板のメドなしで「無期限2軍」の不穏
2
水原一平が訴追されて大谷翔平の「次なる問題」は真美子夫人の「語学力アップ」
3
「すごく迷惑ですね」沖縄せんべろ居酒屋店員が嘆く「招かれざる客」のやりたい放題【2024年3月BEST】
4
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」【2024年3月BEST】
5
訪米の岸田首相を招いた晩餐会で「なぜか黒ネクタイ姿」バイデン大統領の「笑えない話」