「バラエティ番組の収録中、あるタレントがトークの途中に『王さん』の名前を出したんです。すると、それを見ていた同僚スタッフが『これはカットだな』とつぶやいた。別に王さんを誹謗中傷する内容ではなく、当たり障りのないトークの中にたまたま名前が出てきただけなのにですよ。理由を聞いたら『最近、ウチの局が再び王さんを刺激するような放送をしてしまって、丁重に謝ったばかりなんだ』と。かなりピリピリしたムードでした」
不思議そうな声でこう語ったのは、フジテレビの番組スタッフである。「王さん」とは、もちろん福岡ソフトバンクホークスの王貞治球団会長(71)だ。いったいフジは、何をしでかして「丁重に謝った」のか。
フジと王会長のひと悶着については「週刊文春」10月6日号が報じている。
9月7日放送のバラエティ番組「はねるのトびら」で、一瞬だけ王会長の写真が使われ、その横に中国国旗・五星紅旗が映された。王会長の出身国として中国国旗が紹介されたのだが、御存じのとおり王会長の国籍は中国ではない。中華民国出身の父と日本人の母を持ち、国籍は台湾である。
複数の視聴者から指摘されて、慌てたフジは放送直後、ただちにホークスに報告。その後の9月15日には迅速に正式な謝罪文を送ったという。事後処理の直後だったためにピリピリしていたのだろうか。
そもそもフジには、冒頭のスタッフが「再び王さんを刺激した」とつぶやいたとおり、苦い思い出となる〝前科〟があった。03年8月の「王シュレット事件」だ。
「バラエティ番組『水10!ワンナイR&R』で、洋式便器の中に王会長の顔の模型をはめ込み、口からウォシュレットのように水を噴出させる悪ふざけを放送した。その侮辱的な内容に、当時のダイエー球団が激怒したんです。王監督率いるダイエーは、その年の日本シリーズに出場しましたが、フジと系列局が中継から締め出される事態となりました」(芸能記者)
今季のホークスも、すでにリーグ1位でクライマックスシリーズ進出が決定。日本シリーズ出場の可能性も高い。
「日本シリーズの中継は通常の公式戦と違い、出場球団の推薦を受けたテレビ局を日本野球機構が審査したうえで契約を結びます。『王シュレット』の件があった03年には、そもそもホークス側が推薦しなかったようですが、フジの〝粗相〟には機構側もかなり眉をひそめていました」(スポーツ紙デスク)
球界の至宝である王会長に失礼があっては、再び日本シリーズから締め出される。「王貞治」の名前に過剰反応するのも、そんな思惑があってのことなのか。フジテレビ広報部に真意を尋ねると、
「この件に関しましては球団側に経緯説明、および謝罪いたしました」
と文書による回答をするのみだった。はたしてフジの誠意は伝わったか。クライマックスシリーズの行方同様、気になるところだ。
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