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記事全文を読む→半沢直樹「根室差別で市民から怒りの声」(2)実際は仕事をするには好都合な街
県民性研究家である「ナンバーワン戦略研究所」所長の矢野新一氏はこう話すのだ。
「実際には、道東地方は、北海道の最大都市である札幌に頼らない土地柄でして、それだけ独自性を重んじているとも言えます。かつては、道内で最も読まれている『北海道新聞』が、道東地方では地元紙『十勝毎日新聞』の前に購読率で苦戦を強いられたことからもわかります。根室市は港町ですから閉鎖性もなく、ヨソ者に対してもおおらかです。伸び伸びと暮らせますし、ビジネスマンが赴任して、仕事をするには好都合な街だと思われます」
過去に、上司のイビリにあって、精神のバランスを崩したこともある近藤にとっては、実は最適な左遷先だったかもしれないのだ。
いや、大和田がとりわけ罪作りなのは、国民に根室が悪い街だというイメージを抱かせたことではないだろうか。もし、観光客が減ったなんてことになっていたら、高視聴率に沸くTBSもさぞや寝覚めが悪いことだろう。
根室市観光協会に聞いてみた。
「半沢直樹? すいません。個人的には観ていなかったので、何とも言えないのですが、私たちの周りに悪影響はないですね。9月に行われた『根室かに祭り』には1万5000人の観光客に来ていただけましたし、『花咲がに』はこの辺りでしか食せないものですから、ぜひとも足を運んでいただければうれしいです」
他にも根室には名物がたくさんある。本州では見ることができない植物、さらに野鳥観察には絶好の場所で、6月には野生のエトピリカ(海鳥の一種)の愛くるしい姿も観察できるそうだ。
大和田の寝首をかいてでも、根室に行ってみたくなるではないか。
前出・矢野氏が言う。
「あくまで、大和田のセリフは最果ての地というイメージだけで作られたものでしょうね」
そもそも、大和田は土下座する人間を足蹴にして、人を人とも思わず切り捨てることで出世してきた。銀行以外の職場、中央以外の土地など、どこであっても最低と考えるヤツなのだ。
確かに最終回でも、頭取から降格人事を言い渡される前に、こう言っていた。
「どこですか? 佐世保のコミヤマ造船あたりですか?」
佐世保市出身の都内在住男性はうなだれながら、こう話すのだ。
「佐世保の商店街はシャッター通りですし、造船業もすっかり廃れて、米軍がいなけりゃ、仕事もないような街ですよ。ドラマでそんな扱いを受けてもしかたないんですよ。都内でも有名になった名物の佐世保バーガーの某店は、今年8月までにその都内全店舗が閉店してしまいましたし‥‥」
いっそのこと、大和田を南極にでも出向させてくれれば、視聴者全員が本当にスッキリしたのだが‥‥。
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