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記事全文を読む→掛布×川藤 日本プロ野球界への熱き提言(4)
掛布 桧山の引退で次の代打の切り札は誰かと言われますけど、川藤さんから見てどうですか。
川藤 代打ちゅうもんは補欠でもれっきとした役割なんやから、一軍に食らいつきたい選手が自分からつかんでいくべきもんや。次の代打の切り札は誰にしようかなんて、固定するように選んだらアカン。
掛布 代打というのは打撃の専門職だと言われますけど、代打だってレギュラーを目指してやってるんですよ。桧山もそうでしょう。しかも、今の代打は1人出すと、代走や次の回の守備要員と、何人もの選手を出さないといけない。そうなると自然とチームバランスも悪くなりますよね。
川藤 わしらの時代とは代打のありようも違うからな。昔はその時代で代打の他にもピンチ走者やピンチ守備とその道の専門家がおったわけや。
掛布 85年は選手自身がそういう役割をわかっていたから優勝できたんですもんね。でも今はある程度、守れて走れる選手じゃないと代打には向かない。だから、代打の切り札という打撃の専門職を作ること自体、難しいと思います。
川藤 それを考えたら、まず無理やな。
掛布 仮に、福留が代打になったっていいわけでしょう。
川藤 けどな、それでもし福留が「何で自分が代打なんだ」と思ってバットを振ったら、これもアカン。
掛布 そうですね。
川藤 「俺は絶対にレギュラーになる」と思わんと結果は絶対についてこんわ。
掛布 代打でヒットを積み重ねて、そこで初めてレギュラーとして試合に出られる。
川藤 代打の切り札って呼ばれる選手はレギュラー陣の調子が落ちた時に「あいつを使ってみようか」となる人間じゃないとダメや。
掛布 今は代打もれっきとしたポジション争いの一つ。代打コールのたびに違う選手が出てくるほうが、実はすごく層が厚くてよかったりするんですよね。
川藤 そうやな。
掛布 だからね、川さん。僕は今後の阪神には川さんとか桧山というような代打の形は必要ないと思うんです。
川藤 わしもそう思う。
掛布 代打は虎視眈々とレギュラーを狙う選手たちが争うポジションであるべき。1人の代打が2割8分を打ったじゃなくて、全体的な代打がどれほど打つのかを重要視するほうが大切。今のようなレギュラーを固定しない阪神であれば、個人より全体の代打の数字を上げてチームのバランスを考えないとダメでしょう。
川藤 それをやらずに「なんやねん」と思ってるやつは一軍にはいらん。どれほど実績があろうと、控えであるかぎりは補欠。打たなかったら補欠や。これは阪神だけじゃなくて、どの球団にだって言えることや。
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