スポーツ
Posted on 2021年12月09日 17:56

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「ナムラクレアの距離不安ナシ」

2021年12月09日 17:56

 2歳女王決定戦である阪神ジュベナイルフィリーズが今週のメイン。ここで勝ち負けした馬は、来年の桜花賞、オークスといったクラシックで上位争いを演じることも多く、各馬の値踏みをするだけでも楽しく、目の離せない一戦だ。

 昨年は白毛馬ソダシが無敗のまま制し、その勢いをもって桜花賞馬に輝いたのは記憶に新しい。過去の勝ち馬の中にはウオッカ(06年)やブエナビスタ(08年)、さらにはラッキーライラック(17年)といった牡馬まさりの猛女も現れることがあるが、今年はどうか。デビュー間もないキャリアの浅い若駒の争いだけに不確定要素も多く、馬券的には難しい。

 馬単が導入されて以降、これまでの19年間、その馬単での万馬券は5回(馬連では4回)。順当に収まることが多いと思われるかもしれないが、1番人気馬は7勝(2着2回)、2番人気馬は2勝(2着4回)、1、2番人気馬によるワンツー決着は3回と、意外と簡単でないことがわかる。

 今年の主役とみられているのは、前哨戦のファンタジーSの覇者で、3戦全勝のウォーターナビレラだろう。売り出し中のシルバーステート(父ディープインパクト)産駒で、逃げてよし、番手に控えてもよしで、安定感が身上。しかし、まだもまれた経験がなく、フルゲート(18頭)必至の今回、これまでのような競馬ができるかどうか。GI、クラシック向きの血統(母系)とも思えず、疑問符をつけたい。

 サークルオブライフやステルナティーアら、他の有力候補も“絶対視”できるほどのポテンシャルの高さを感じることができない。その意味で今年は、混戦ムードが漂っているように見える。近5年は3度も1、2番人気馬で決着しているが、今年は波乱の目が大いにあるのではないか。

 悩むところだが、有力どころで最も期待を寄せたいのは、ナムラクレアだ。

 周知のように芝1200メートルの小倉2歳Sを快勝。しかし、マイルのデビュー戦で3着に敗れているように、距離不安を指摘する向きもある。前哨戦のファンタジーSは芝1400メートル戦。ここでウォーターナビレラに敗れており、確かに1ハロン延びてどうか、とみられても当然だろう。

 が、その際は2カ月ぶりの実戦で、本番を見据えて余裕残しの状態だった。それでいて、2番手から抜け出したウォーターナビレラに最速の上がり脚でコンマ1秒差まで迫ったのだから、評価していいのではないか。

「折り合いしだい。距離の不安は感じない」とは、コンビを組む浜中騎手の弁。この思いは長谷川調教師も同じで、当方としても問題ナシとみたい。

 父ミッキーアイルは、NHKマイルC、マイルCSを制した典型的なマイラーで、母系にバゴ(凱旋門賞、パリ大賞典などGI5勝)ほか、活躍馬が多くいる欧州の一流血脈。先行してよし、差してよし、と自在性に富む脚質も魅力。良馬場条件に、狙い撃ちといきたい。

 1勝クラス(400万条件)に穴っぽい馬がそろっている。抽選で6頭出走できるが、中でもおもしろいのは、エンタングルメントとシークルーズだ。

 ともに新馬戦を勝ち上がったばかりで、キャリア不足の点がどうかだが、素質はかなりのもの。

 前者は横山典騎手が力を認める欧州の一流血統馬、後者は近親にタレンティドガール(エリザベス女王杯)、ニッポーテイオー(天皇賞・秋、マイルCS、安田記念)がいる魅力十分の血統馬。この中間も順調そのもので“一発”があっても不思議はない。

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