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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ローハイドが混戦抜け出す!」

 今週は東京で「共同通信杯」が行われる。人気は東スポ杯を制したイスラボニータに集まりそうだが、万券王・水戸は1勝馬ローハイドに◎。一方、「京都記念」は、史上初のJC連覇を決めたジェンティルドンナが登場!

 クラシックへの一里塚にある重賞だが、先の京成杯と違って共同通信杯の舞台はダービーと同じ府中。当然ながら、そのダービーを意識した馬が臨んでくる。

 実際、ここで勝ち負けした馬がダービーで好走するケースは少なくない。一昨年の勝ち馬ゴールドシップのその後の活躍は周知のとおり。そのゴールドシップの2着だったディープブリランテは、ダービー馬となっている。

 また、11年に勝ったナカヤマナイトは、クラシックは一息だったものの、古馬になって宝塚記念を勝ち、海外遠征(凱旋門賞僅差2着)したほどだ。別路線に転じた10年2着のダノンシャンティは、NHKマイルCを制した。過去10年に限らなければダイナガリバー、アイネスフウジン、ナリタブライアン(3冠馬)、ジャングルポケットなどがダービー馬となっている。

 とにかく、この重賞はクラシックの登竜門的位置づけにあり、ファンとしても見逃してはいけない重要な一戦と言っていいだろう。今回も各厩舎期待の素質馬がズラリと顔をそろえた。

 最有力と見られるのは、イスラボニータだ。東スポ杯2歳Sをレコードで制すなど実績は随一。が、賞金的にクラシックの出走権は手中にしており、またここは3カ月ぶりの実戦。いくら東京で3戦全勝と言えど、簡単に飛びついてよいものかどうか。馬券的に見れば主力には推しづらい。

 ここは、いち早くクラシックの出走権を──と力が入る馬に目をつけるのが、やはり筋だろう。

 目移りするが、当方としては、ローハイドに最も期待を寄せてみたい。この馬の秘めた能力は、かなりのもの。将来性十分とにらんでいるからだ。

 未勝利戦を勝ち上がるまで4戦を要した馬だが、それまではひ弱さが抜け切れなかったまで。しかし、成長を促すことを目的とした放牧で一変した。前走の白梅賞は3カ月半ぶりの実戦。「まだ稽古不足。昇級初戦で相手も強いだろう‥‥」と陣営は控えめで、出遅れたにもかかわらず、2着に押し上げてみせた。

 これには陣営もビックリで、だからこそ重賞にぶつけてきたわけだ。

「かなりたくましくなってきた。まだ良化途上だが、うちの期待馬。素質的にはここでも見劣りしない」

 と、松田博調教師は、期待感たっぷりに話す。稽古も動くようになり、時計を詰めてきたのも力をつけてきた証しだろう。

 血統も魅力だ。父ディープインパクトは言わずもがなだが、母の父がガリレオ(英・愛ダービー)、祖母の父ダルシャーン(仏ダービー)とスタミナと切れを兼備した名血が配合されているのがいい。近親にもサドンラヴ(米GI、E.P.テイラーS=芝10ハロン)など活躍馬がズラリといる良血でもある。バランスの取れた好馬体でもあり、チャンスは十分ありと見ている。

 連下は手広く流したいが、中でもイタリアンネオは狙っておもしろい。当初は弥生賞かスプリングSに向かう予定だったが、「状態よく、府中向き」(斎藤師)ということから、急きょこちらへ。確かにしまい切れるタイプで、いかにも直線の長いコース向きの馬。これも近親にイタリアンレッドがいる良血。好走必至と見た。

 京都記念は、女傑ジェンティルドンナ、マイルCSを勝ったトーセンラーのGI勝ち馬が出てくるが、久々のうえに斤量を背負わされる。ならばマイネオーチャードだ。前走は牡馬相手に見せ場たっぷり。すごく状態がよく、“一発”があっていい。

◆アサヒ芸能2/10発売(2/20号)より

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