スポーツ
Posted on 2022年06月02日 05:58

競馬特捜隊「新馬戦アナライズ」この馬券を買え!~国内新種牡馬編~

2022年06月02日 05:58

 今週から新馬戦がスタートする。今年、産駒をデビューさせる新種牡馬は40頭以上いるが、その中から有力種牡馬をチョイス。どのような特徴を持っているか、検証していくことにしよう。まずは、国内で活躍した種牡馬からだ。

 産駒数が多いのはサトノクラウン、リアルスティール、サトノダイヤモンドの3頭。それぞれ128、115、97頭を数える。期待の大きさの表れと言っていいだろう。

 サトノクラウンは古馬になって香港ヴァース、宝塚記念を制覇した、Marjuの持ち込み馬。非主流のノーザンダンサー系種牡馬で、サンデーの血を一滴も持たないのが大きな特徴だ。そのため、配合相手を選ばない。

 欧州色が強く芝向きだが、母系に複数のミスタープロスペクターを含んでいるので、ダート向きの馬も出てくるだろう。仕上がりは早く、距離も配合によっては2400メートルも大丈夫。6月5日(日)の東京・芝1400メートルの新馬に、クラックオブドーン(牡、美浦・中館厩舎)が出走予定だ。

 リアルスティールのGI勝利はドバイターフだけだが、全妹ラヴズオンリーユーの大活躍もあり、注目度は高い。ディープインパクト×母父ストームキャットはキズナと同配合で、今、日本で最もトレンドとなる組み合わせ。そのため、同じディープ産駒のサトノダイヤモンドよりも人気がある。

 芝向きだが、キズナ産駒が全くダートを苦にしないように、ダートを得意とする馬も出てくるだろう。仕上がり早で、スプリンターからステイヤーまで、幅広い範囲で活躍馬が出そうだ。6月18日(土)の阪神・芝1600メートルの新馬に、ガルヴァナイズ(牡、栗東・友道厩舎)が出走予定。

 サトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念を制した名馬。馬格の良さではディープの後継馬中随一で、産駒の見栄えもいい。そのため、2年目以降も140頭前後の牝馬に種付けを行っている。

 アルゼンチン牝系らしく仕上がりは早く、3歳までには完成する。その反面、古馬になってからの成長力はあまり期待できないだろう。

 距離は2000メートル前後がベスト。第4回中京・6月4日(土)の中京・芝1600メートルの新馬に、ダイヤモンドハンズ(牡、栗東・池江厩舎)が出走予定だ。

 最後に、楽しみなスプリンター系種牡馬を一頭挙げておこう。16、17年と、2年連続スプリンターズSを勝利したレッドファルクスだ。産駒数80頭の中から、必ず快速馬が出てくるとみている。

(兜志郎/競馬ライター)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク