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記事全文を読む→スポーツ紙が書かないプロ野球“裏相関図”<パ・リーグ編>(3)「“栗山流”コーチ人事の失敗」
大補強した、秋山監督の目の前に立ちはだかるのが、オリックスの森脇浩司監督である。森脇は、ソフトバンクのコーチ時代の06年、WBCで不在になった王監督の代わりに指揮を執るなど、ホークスのコーチとして12年にわたり活躍。秋山が監督に就任した際には、ソフトバンクのヘッド兼内野守備走塁コーチを担当したが、その年のオフに解任された因縁がある。
さらには昨年、チーム不振の責任を取って退団した高山郁夫コーチも前述したようにオリックスの投手コーチに就任。捕手・鶴岡のソフトバンク加入ではじき出された山崎勝己もリベンジを期してFAで入団。また新天地を求めてきたペーニャや、寺原隼人の人的補償で加入した馬原孝浩もソフトバンク憎しの気持ちに変わりはない。
ソフトバンクにしてみれば、ただでさえオリックスへの苦手意識(昨年の対戦成績10勝14敗)があるだけに、遺恨対決が熾烈になるのは必至だろう。
それだけではない。大型補強の余波は他にもある。昨年、最下位に甘んじた日本ハムも「ソフトバンク包囲網」の一翼を担っている。そのキッカケとなったのが、正捕手の鶴岡の引き抜きだった。これには、日本ハムのフロントサイドも「(ソフトバンクだけには)いい思いをさせない」と因縁が勃発しているのだ。
しかも就任3年目を迎える日本ハムの栗山英樹監督もまた正念場を迎えている。大谷翔平を日本ハムに口説き落とした際に、二刀流を容認したことが災いし、みずからの首を絞めているのだ。12年のリーグ優勝と大谷獲得の功労者として、異例の2年契約となったが、“栗山流”を前面に出しすぎたコーチ人事でチームは低迷。契約最終年を迎えるにあたり、球団は大社啓二オーナー代行に近い同郷・香川県の白井一幸を一軍内野守備走塁コーチ兼作戦担当コーチに送り込んだ。白井は、ヒルマン元監督時代から次期監督候補と目されていた人物。加えて厚澤和幸の投手コーチ、柏原純一の打撃コーチ就任も、結果しだいでは栗山念願の日本ハムのフロント入りの障害にもなりかねない四面楚歌の人事だ。しかし、日本ハムは勝ち残るための補強をほとんどしていないのも栗山の今後を考えると気になるところだ。
◆スポーツライター・永谷脩
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