特集

「たけし金言集」ケガの仕方も殿理論、それでも仕事と笑いが最優先(1)

Sponsored

「これからプールで落ちるのか。嫌だな。ケガしたらかっこ悪いしな。だって次の日ネットなんかに、『火薬田ドンさん大ケガ!』なんて出たらかっこ悪いだろ」

 これ、7月の末、フジテレビ系にて放送された「武器はテレビ。SMAP×FNS27時間テレビ」に生放送で出演した殿が、フジ入り30分前にポツリと漏らしたお言葉です。

 この日の殿は、レギュラー番組「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)の生出演を23時半に終えると、先程の発言後、すぐに飛び出していきました。この日2度目となる生放送に出演するべく、赤坂からお台場へと向かわれた殿、つくづくタフな67歳です。

 で、フジの27時間テレビにて、深夜に3回、「太鼓田ドン」「火薬田ドン」「ジャニー喜多ノ川」といったキャラクターに扮して出演をされた殿は、3回とも全てしっかりと派手にプールにたたき落とされ、その結果、これまたしっかりと、おでこと足の指をケガされていました。くどいようですが、つくづくタフな67歳です。

 ちなみに、おケガをされた時の様子を後日、現場にいた殿の付き人に詳しく聞いたのですが、なかなか大変だったそうです。

 大勢のスタッフが、ケガをした殿に駆け寄り「たけしさん、大丈夫ですか?」「とりあえず病院行きましょう」といった大声が飛び交って、現場は一瞬騒然となります。

 が、殿は1人冷静に、

「大丈夫、大丈夫‥‥」

 と、繰り返し、“心配するな。まだまだ放送は続くのだから、そっちが優先だ”的な空気を醸し出し、大事にならぬよう気を配りまくっていたそうです。

 弟子のわたくしが、今更指摘することではありませんが、ビートたけしは、何があっても、いつだって仕事と笑いを最優先させる方であり、とにかくプロなのです。

 少しばかり話はそれますが、以前、わたくしが軍団の兄さんから聞いた、“現場でのケガ”にまつわるエピソードがあります。

 その昔、殿のレギュラー番組「スーパーJOCKEY」(日本テレビ系)の中で、“元祖リアクション芸”を披露されていた人気コーナー「軍団クイズ・体は資本だ!」の収録の際、美術さんが建て込んだセットから釘が飛び出していて、その釘に気づいた殿が大声を出してスタッフや美術さんを呼び集め、烈火のごとく叱りつけたそうです。

 そのお叱りの内容は、“軍団が収録で張り切ってケガをするのは全然かまわないけど、こんな人為的ミスの釘なんかで軍団をケガさせないでくれ。そのくらいの気遣いはしてほしい”といったものだったと聞いています。

 普段、どの現場でもスタッフに対し、大変紳士的な対応で接している殿が、大声を出してまで怒りをあらわにされるなんて、本当に珍しいことです。

 ちなみに、当時の軍団さんの合言葉は「ケガはしても、血は出すな」であり、とにかく頭にタンコブを作ろうが、強度の打撲で体に青タンを作ろうが、絶対に血は出さないのが鉄則だったそうです。

 理由は、血を流した瞬間、100%放送ではカットになってしまうからであり、ある軍団の兄さんは、おでこを擦りむき、はっきりとブッチャーのようにおでこから血が吹き出してしまったのですが、必死にその傷口を手で押さえて「殿、大丈夫です。問題ありません。血は出ておりません」と、アピールし、それを見た殿&軍団は、「出てる出てる!」とツッコみ、ゲラゲラと笑ったそうな──。

「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」絶賛発売中!

カテゴリー: 特集   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
4
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
5
「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」