スポーツ

2023WBC戦士たち“驚”通信簿(2)昨年三冠王のヤクルト・村上宗隆に復調気配

 打撃陣で最も好調なのは岡本和真(27)=巨人=だ。20本塁打はリーグトップ、打率2割9分7厘もリーグ3位に位置している。2年前に本塁打王を分け合ったヤクルトの村上が昨年三冠王に輝き、その悔しさをバネに奮起している向きもあるが、この調子なら自身3度目のタイトル獲得も夢じゃない。

 江本氏は好調の要因を次のように分析する。

「岡本の欠点は肥満。それが原因で成績に波があるんだけど、今年は体も絞れて腰の回転もよくなった」

 次いでDeNAの4番・牧秀悟(25)は16本で56打点、ソフトバンクに移籍した近藤健介(29)も、自己最多の12本塁打を放つ好調ぶりで、打者陣では岡本らに並ぶトップ3の活躍度と言えるだろう。

 一方で村上宗隆(23)=ヤクルト=は、83試合中82試合で4番を任されるも、打率2割4分2厘、16本塁打と苦しんでいる。前半戦終了直前の5試合で4本塁打と不調から抜け出す兆しを見せたものの、昨年の三冠王がオールスターに選ばれない事態となった。

「前半戦はマークも厳しく、チーム低迷の要因だったけど、オールスター前にノッてきましたね。後半戦の初戦となった阪神戦でも本塁打を放ちましたから。この調子ならシーズン終了時には30本ぐらいは打っているでしょう」(伊原氏)

 昨年の覇者ヤクルトは、前半戦をまさかの5位で折り返し。低迷の要因は山田哲人(31)にもある。WBCでは15打数4安打ながら、前半戦は56試合で打率2割3分4厘、9本塁打。2年連続トリプル3を達成した16年をピークに、成績は下り坂だ。

「五輪やWBCなど代表での活躍とは裏腹に、近年の成績は落ちる一方。今後の代表選出はどうかな、と感じました。まだ31歳ですけど、並みの選手になっちゃったね」(伊原氏)

 低迷ヤクルトの中でも、守りの要で捕手の中村悠平(33)がチームを支えている。コロナ特例での抹消もあったが、盗塁阻止率4割3分2厘はセ・リーグでダントツ。ソフトバンクの甲斐拓也(30)が3割2分7厘だけに、いかに中村の強肩ぶりが投手陣を救っているかがわかるだろう。

「打率が2割3分前後ともの足りないけど、キャッチャーとしての仕事はちゃんとしている。前半戦終盤、巨人戦で決勝3ランを放って2試合連続でお立ち台に立ったように、後半戦は打撃にも注目したいですね」(伊原氏)

 侍戦士の中で唯一、評価不能なのが山川穂高(31)=西武=だ。女性関係のトラブルから5月12日に登録を抹消された。

 江本氏が「とにかく残念だね」と語れば、伊原氏も「森友哉(27)がオリックスにFA移籍して山川が不在となれば、5位なのも当然でしょう」と、山川不在の大きさを分析する。

 チーム打率2割3分1厘でリーグ5位、総得点は235でリーグ最下位に甘んじている西武。果たして後半の巻き返しはあるのか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身