スポーツ

清水成駿の名言を思い出せ!「札幌記念」プログノーシスの1着3連単以外は「紙クズ」になる

 8月18日のJRA競馬、最注目レースは「夏のGⅠ」とも言われるGⅡレース「札幌記念」だ。札幌の芝2000メートルに春のうっ憤を晴らしたい馬、秋への飛躍を誓いたい馬、さらなる高みへと弾みをつけたい馬など、精鋭が勢ぞろいする。

 ところが今年の出走馬は12頭。昨年の15頭、一昨年の16頭に比べ、少々寂しい頭数となっているが、競馬記者が理由を分析する。

「JRAは国際的レースへの繋がりを考慮し、昨年から古馬GⅠレースの別定重量の基本重量を57キロから58キロに増量しました。牝馬はマイナス2キロ、3歳馬はマイナス3キロです。よってGⅡではありますが、国際レースとして認定されている『札幌記念』はそれが適用されます。ところがフタを開けると、昨年は負担重量56キロで3頭出走していた牝馬がすべて惨敗。20年~22年までの3年間は馬券になった9馬のうち、5頭までが牝馬で占められていましたが、この斤量増が23年は牝馬に重くのしかかった。おかげで今年は牝馬の出走がゼロです。その分の頭数が減ったと考えていいでしょう」

「夏は牝馬」の格言が機能しないのは残念だが、逆に言えば、近年ではほとんど目にすることがなくなった「古馬牡馬」だけのビッグレースに今年の「札幌記念」は変貌したと言える。

 だがそうなると、馬券はやはり「堅め」の予想に終始してしまいそうだが、8月11日の「関屋記念」でトゥードジボンを見事に的中させた関東の馬券師ライターは「堅めの馬券でキッチリ絞って儲けることの何がダメなんですか」と笑う。そしてすでに故人だが、かつてのカリスマ予想家・清水成駿氏の言葉が思い出されると話すのだ。

「生前の清水氏にお会いした時に、馬券戦略について会話をしました。そこで例えの一つとして、ナリタブライアンの出るレースは馬券がつまらないとよく言われていたが、勝つ馬が決まっているレースなら、残りの17頭(GⅠレースはフルゲートで18頭)から相手を選ぶだけ。こんな簡単なことはないと仰ってましたね。その時に目から鱗が落ちました。常に自分は穴党ですが、当時は堅そうなレースはいわゆる〝見〟をしていた。しかし、その後はアタマが堅いレースにはむしろ大枚を投じて資金を増やす馬券戦略を取り入れました。おかげで穴の出そうなレースで、躊躇することなく点数を買えるようになった」

 つまり、今回の「札幌記念」はそれほどアタマが堅いということなのか。

「プログノーシスに逆らう理由がない。斤量58キロの昨年の同レースで圧勝し、ローテーションもまったく同じ。今回は故障がない限り、1着でゴール板を通過することでしょう。ならば清水氏の言葉どおり、相手を選べばいいだけ。武豊騎手のシャフリヤールが2番人気でしょうが、58キロの斤量で実績がない。ここ3走の芝レースをすべて58キロで接戦を演じているジオグリフが2着候補の1番手でしょう。3番手以降は人気より実力が上の馬、例えば58.5キロで勝ったことがあるステラヴェローチェなどが面白いと思っています」(前出・馬券師ライター)

 聞けば、確かに簡単すぎる。今年の「札幌記念」は、カリスマ馬券師の名言に思いを馳せながら、アタマ固定で点数を絞った3連単でズバッと資金を増やしたい。

(宮村仁)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身