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記事全文を読む→中日・山本昌が「引退・新球・優勝」を独占激白!(3)長年続けられている転機は小山氏との出会い
── 自主トレ期間中に山本が必ず訪れる“虎の穴”がある。鳥取市にあるトレーニング施設「ワールドウィング」だ。キャンプイン直前もチームメイトの岩瀬仁紀や山井大介らと足を運び、トレーニングに励んだ。
山本 これは岩瀬本人から聞いた話なんだけど、岩瀬が99年に入団する際、近藤真市投手コーチ(当時スカウト担当)から、「山本さんもそろそろ潮時が近づいているから、その後釜として期待している」と口説かれたそうなんです。ちょうど僕が30代半ばにさしかかる時期。確かに、その頃のプロ野球界には「35歳限界説」のような風潮があった。でも、今もこうして僕はドラゴンズのユニホームに袖を通し、岩瀬と一緒に練習している(笑)。
── 周囲の限界説を吹き飛ばし、50歳になるまで野球を続けられているのは、「ワールドウィング」小山裕史代表との出会いがあったからだという。
山本 95年のオフに初めて会った際に、小山先生は「マサ君のフォームは美しくてすばらしい」と評したんです。「おそ松くん」に登場するイヤミのシェーのようなポーズの投球フォームだと自分でも自覚していたから、すぐに小山先生に、その真意を尋ねました。すると「強いバックスピンがかかる、非常に理にかなった投げ方をしている」と説明してくれたんです。
今は封印しているけど、趣味のラジコンを始めると全日本選手権4位に入賞するまでのめり込む。「ドラゴンクエスト」はレベル99まで上げないと気が済まない‥‥。そもそもオタク気質なところがある僕は、「バイオメカニクス」(生体力学)の専門家である小山先生とすぐに意気投合。科学的な分析により、究極の投球フォームの習得を目指しているんです。今日に至るまで肩や肘に大きな故障がないのは、理論的に投球を捉え、合理的なトレーニングを継続した結果だと思っています。
一昔前のプロ野球界には、二日酔いでホームランを打ったことを誇らしげに語る選手もいました。実際、僕も先輩から「真面目にやるヤツは伸びないぞ」と言われたこともあります。でも、僕はどうもそういうのは苦手で、試行錯誤をしながら地道にコツコツ続けるほうが性に合っていた。ドラフト下位入団の僕の場合、考える頭があったわけではなくて、厳しいプロの世界で生き残るには「どうしたら打ち取れるのか」ということを常に考えて行動するしか道がなかったということなんだけどね。
毎年、オフになると名球会のゴルフコンペに参加しているけど、以前は先輩方から「マサ、お前はいつまで続けるんだ」と、あきれ顔で言われることもありました。でも昨年、王(貞治)さんに「1年でも長く続けろよ」と激励されたんです。
プロ野球の世界で手にした勝ち星やタイトル、記録は大きな名誉だけど、それよりも、正しい努力を継続すれば、大好きな野球を50歳でも続けられることを証明できたことのほうが、自分にとっては大きいんです。
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