政治
Posted on 2024年10月26日 09:55

石破茂総理VS旧安倍派「遺恨12年」の相克(3)出戻り石破を見下す

2024年10月26日 09:55

 両者の間で引き返せない深い溝が広がったのは、12年の総裁選だとされる。

「この時は自民党が野党から与党に復帰する前の総裁選でしたが、石破さんはこの間、政調会長として奮闘し、政権復帰で非常に努力しました。一方の安倍さんは第1次政権時代の07年に、参院選で自公でも過半数に達しないという大敗北をした約2カ月後に、体調不良を理由に総理を辞し、『再起不能』などと言われてほとんど何もしていなかった。ところが総裁選では、1回目の投票で石破さんがトップになったものの、決選投票では安倍さんに敗れた。結局は党内闘争で敗れたわけですが、この時の石破さんのショックは大きかった。その時以来、石破さんにとって安倍さんが最大のライバルになったわけです」(鈴木氏)

 その後、総裁選で次点につけた石破氏は幹事長に抜擢されたが、その2年後の第2次安倍政権での内閣改造で、新設の安全保障法制担当大臣の座を固辞。結局は同じく新設の地方創生担当大臣として入閣はしたが、安倍総理を激怒させたという。また長らく安倍政権を支えた麻生太郎最高顧問(84)の総理時代のこと。09年に衆院選で自民党が歴史的大敗北し、下野するに当たっては、石破農相(当時)が「麻生下ろし」に回ったため、「死んでも許さねえ」と激怒させたエピソードはあまりに有名な話だ。主流派の2人を敵に回したため、長らく冷や飯を食らわされたのも当然だった。

 また、それ以外でも、両陣営は水と油の関係だったと安積氏が説明する。

「石破さんはもともと田中角栄系の人で、吉田茂の孫の麻生さんや、岸信介の孫の安倍さんとは『生い立ち』が違います。また86年初当選の石破さんと79年に初当選したものの、1回落選した麻生さんはほぼ同期と言えますが、93年に政界入りした安倍さんに対しては、『自分の方が政治をよく知っている』という意識があるのでしょう。ですが石破さんは93年に自民党を離党した〝出戻り〟です。自民党は純血主義の政党ですから、麻生さんや安倍さんには石破さんは『格下』となっていたのでしょう」

 すでに自民党にとっては「自民過半数割れ」という厳しい選挙分析も出る中、今回の公認・非公認を巡る石破官邸と旧安倍派の「12年遺恨」が新たな火ダネを生むか、毎度の党内ガス抜きで終わるのか。詰むか詰まざるか、すべては選挙の結果次第だ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2026年06月07日 08:45

    バラエティー番組でピン芸人の中山功太が告発した、サバンナ・高橋茂雄によるいじめ。まだ記憶に新しい騒動だが、高橋の謝罪に発展したこの一件には単純に語れない側面もあったようだ。周囲の芸人を巻き込んだ混乱の中でひとつ、際立つ動きがあった。仲裁役と...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年06月10日 11:00

    またもや、負のスパイラルの繰り返しである。楽天が6月10日、借金15の成績不振を理由に、三木肇監督の休養を発表した。10日の巨人戦から塩川達也ヘッドコーチが「監督代行」として指揮を執る。楽天の監督交代はもはや、お家芸だ。2005年に新規参入...

    記事全文を読む→
    女子アナ
    2026年06月10日 14:30

    局アナによる異例の公表が、大きな波紋を広げている。出演するラジオ番組で「結婚」について激白したのは、TBSの山本恵里伽アナウンサーだ。それは6月9日放送の「荻上チキ・Session」でのこと。山本アナは、法律婚ではなく事実婚を選んだと明かし...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/6/9発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク