来シーズン中にも国内FA権を取得予定の阪神・近本光司に、球団が大山悠輔と同等の5年契約を提示する見込みだ。
2018年のドラフト1位で阪神入団後、6年間のうち3度も140試合以上に出場する不動のレギュラー。俊足巧打が売りのリードオフマンだけに、球団は誠意をもって対応するつもりだが、FAについて本人は行使するかどうかも含め、「自分で決めたい」と話すにとどめている。スポーツ紙デスクが現状を語る。
「他に外野手のレギュラーで任せられそうなのは森下翔太くらいで、センターのポジションはやっぱり近本にしか託せない戦力状況だと思います。代わりがいない上、将来の幹部候補生としても残したいので、球団が複数年契約を提示するのはごく自然な流れ」
ただ、来年31歳を迎える中での長期契約には、リスクがつきものだ。
「一般的に、大学卒業後に社会人を経てプロ入りした選手は5~6年でピークアウトすると言われています。長期契約を結べば、世代交代が遅れてしまうことになる。本人とチームにとっては、慎重になった方がいい、との声は根強い。先日、大山が5年総額17億円でFA宣言残留しましたたが、同様の話が噴出していたのです」(球団関係者)
高卒プレーヤーが長年にわたって台頭してこない、阪神の弱点かもしれない。