スポーツ
Posted on 2025年01月06日 17:30

【京都金杯】これはすごい!川田将雅を怒らせたレイチェル・キング「こじ開け騎乗」の腕前

2025年01月06日 17:30

 年明け一発目の重賞・京都金杯(GⅢ)で8歳馬サクラトゥジュールを勝利に導いたレイチェル・キング騎手には恐れ入った。パトロールビデオを見るとよくわかるが、直線で前にいたセオとシャドウフューリーの間をこじ開けるように抜け出している。結果、川田将雅が騎乗した1番人気馬シャドウフューリーは外に弾かれて、6着となってしまう。

 キングは外側に斜行してシャドウフューリーに被害を与えたことにより、過怠金5万円を支払うことになったのだから、フェアな騎乗とは言えない。レース後、不利を受けた川田はかなり憤っていたという。

 しかし、ひとかたまりになって進んでいくヨーロッパの競馬では、馬群を割るのはよくあること。イギリス出身の彼女は、それほど悪いことをしたとは思っていないだろう。事実、彼女は「プラン通り。最後は勝負強い末脚を引き出せた」と満足気だった。

 一頭分空いたスペースに飛び込んでいくのは度胸のいることだが、それを瞬時にして行ったキングは、実に肝っ玉の据わった騎手だ。そのファイトあふれるプレーは、日本の騎手も見習ってほしいと思う。

 凄いのは度胸だけでない。追う技術においても、男性のトップジョッキーに全く引けをとらない。それをまざまざと見せつけたのが、昨年1月のAJCC(GⅡ)だった。チャックネイトに騎乗した彼女は、半馬身ほど前に出たボッケリーニを、ゴール前で一気に差し返してみせたのだ。それはまさに「すげえなぁ」という声が出るほど、迫力のあるアクションだった。以降、キング姐さんの存在は競馬ファンのみならず、競馬関係者の心の中にも焼きついていくことなる。

 馬券的に言うならば、芝のレースで狙ってみたい。彼女が拠点としている豪州では芝のレースがほとんどということもあって、やはり芝だと安心して見ていられる。事実、日本での重賞3勝は全て、芝でのものだ。

 逆に言えば、ダートではあまり信用できない。例えば1月6日の中山で3つのレースに騎乗したが、全て着外に終わっている。枠順や流れが向かなかったこともあるが、上手にレースを運べていないように見えたのだ。特に苦手意識はないようだが、思うようにいかないのである。ダートで人気馬に騎乗した時は、割り引いて見た方がいいだろう。

 ともあれ、3月4日まで短期免許(騎乗は3月2日まで)を取得しているので、何勝するか楽しみだ。

(兜志郎/競馬ライター)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2026年01月14日 07:30

    昨年あたりから平成レトロブームを追い風に、空前の「シール」ブームが続いている。かつては子供向け文具の定番だったシールだが、今や「大人が本気で集めるコレクターズアイテム」として存在感を放つ。1980年代から90年代を思わせる配色やモチーフ、ぷ...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月19日 07:30

    鉄道などの公共交通機関で通勤する人が、乗車の際に使っている定期券。きっぷを毎回買うよりは当然ながらお得になっているのだが、合法的にもっと安く購入する方法があるのをご存じだろうか。それが「分割定期券」だ。これはA駅からC駅の通勤区間の定期券を...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    社会
    2026年01月22日 07:30

    今年も確定申告の季節がやってきた。「面倒だけど、去年と同じやり方で済ませればいい」と考える人は少なくないだろう。しかし、令和7年分(2025年分)の確定申告は、従来の感覚では対応しきれないものになっている。昨年からの税制の見直しにより、内容...

    記事全文を読む→
    カテゴリー:
    タグ:
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/2/3発売
    ■650円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク