スポーツ
Posted on 2025年02月12日 09:59

【競馬ウラ話】勝負服を特注して肌色手袋も…川田将雅が騎乗時に使う「全てオーダーメイド」な道具

2025年02月12日 09:59

 弘法は筆を選ぶ。2月9日のG3・きさらぎ賞(京都・芝1800メートル)で2番人気に推されながら4着に終わったショウヘイ(牡・友道)に騎乗したのは川田将雅。彼には意外なこだわりがある。騎乗で使用する道具の大半が、オーダーメイドなのだ。ターフタイターが解説する。

「川田の場合、自分専用に作っていないのは鞍ぐらい、という話です。最高のパフォーマンスを求めるため、自分の動きや体だけでなく、癖にも合致するような自分仕様らしいですよ」

 例えば勝負服がそうだ。通常は生地やサイズが同じものを厩舎側で用意し、騎手が着用する。だが、騎手経験がない人が製作した既製品の場合、どうしても微妙な動きに制限がかかるケースが出てくる。そのため川田は、自分が多く乗る馬主の勝負服は自分用に製作するという。

 手袋にもこだわりがある。前出のターフライターによれば、

「普通は黒の既製品ですが、川田は雨に濡れても滑らない素材のものを使用しています。本来ならば素手で手綱を握るほうがいいのですが、多湿な上に騎乗数が多い日本で、それは難しい。そこで視覚的に素手で握っているような感覚を大事にして、肌色のものを使用しているのです」

 さらに騎手が着用する勝負ズボンやヘルメットの製作にも携わっている。厩舎関係者が言う。

「今までは製作者側に現場の騎手の意見が伝わる機会はなかったんですよ。製作者は騎手経験者ではないでしょ。だから微妙な感覚のズレがあるのは仕方がない。ですが、その微妙なズレを、川田が取り持つような形となったわけです」

 競馬はそれこそ数ミリが勝敗を分ける世界。騎手は気分良く馬に乗るため、自分に完全にフィットして安全面が配慮されるオーダーメードの道具製作が持つ意味は大きい。

 スポーツの世界では一流選手になればなるほど、道具へのこだわりは強い。日本を代表する騎手である川田もやはり、超一流のアスリートということだ。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク