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テリー 猪木さんと最後にお会いできたのは?
藤原 亡くなる1年ぐらい前かな。猪木さんのユーチューブに呼ばれて行ったんだよ。でも猪木さんすごいよ。それまでぐったりしてたのにカメラが回った途端にシャキッとするんだな。
テリー やっぱりスターですよね。どんな話をされたんですか。
藤原 そんなに長い時間じゃなかったけど、いろいろ昔話をね。うれしかったのは「藤原、お前は天才だよ」って言ってくれてな。
テリー 最高の誉め言葉ですね。
藤原 その何カ月か前にも六本木で言われたんだよ。「藤原、今からちょっと来い」「何時ですか」「6時半」「今もう5時ですよ」って。俺は事務所にいたんだけど、「わかりました」って、すぐ家に帰ってシャワー浴びてタクシー呼んで行ったんだよ。6時半ぴったりに。
テリー どうにか間に合ったんですね。
藤原 そしたら「何、お前そんなに焦ってるんだ。7時頃に来ればいいと思ったのに。ヒヒヒヒ」って。猪木さんは気に入った奴はそうやってからかうんだよね。それは猪木さんに好かれてる証拠。「ああ、どうもどうも、いらっしゃいませ」って言われる奴は嫌われてる(笑)。
テリー 組長は何でそんなに好かれたんですか。
藤原 自分を全部さらけ出して、一生懸命やったからだよ。
テリー 猪木さんに対して不満はなかったんですか。
藤原 不満はいっぱいあるよ。あったけど、それは自分の責任なんだよ。相手に好かれないということはどういうことか。自分が至らないだけの話だよ。
テリー 大好きだった猪木さんが亡くなった後は、どうだったんですか。
藤原 たまに俺んちに猪木さんが来るんだよ。寝てるだろう。ドアがバターンと開いてな。「何だ?」って思うと、猪木さんでね。また寝るんだけどな。
テリー 夢の話ですか(笑)。
藤原 これも六本木で飲んだ時の話なんだけど、俺、酔っ払って「猪木さん、僕、猪木さんのことをアントンって呼んでいいですか」って言ったんだよ。下手すりゃぶん殴られるかなと思いながら言ったのに、実に簡単に「ああ、いいよ」って言ってくれたんだよね。死んでから、猪木さんの夢を見たのは1年過ぎてからだね。それまで「見たい見たい」と思っても、出てこなかったんだけど。
テリー 1年目にやっと出てきてくれて、何か話したんですか?
藤原 「アントンって呼んでもいいかい?」「アントン、ありがとう」って言ったかな。わかるかい、この気持ち。
テリー 正直言うとわからないです、あんまり。
藤原 それは不幸だな。俺は幸せだったよ。俺はいつもアントンのために死んでもいいと思ってたんだよ。
テリー 組長も僕と同じで75歳じゃないですか。
藤原 もうすぐ死ぬよな。
テリー いや、死にませんよ、組長は(笑)。でも、死んだら天国でまた猪木さんと会いますよね。
藤原 そうだな。でも猪木さんは天国じゃない。たぶん地獄だよ(笑)。
テリー 会ったらどうします? また生きてた時と同じ関係になるんですか?
藤原 まずバッタリ会ったら「アントン」って言って、抱き合ってチューするな。でも、「もうアントンとは付き合いたくねぇよ」って言うかもしれない(笑)。
テリー アハハハ。でも改めて、本当に猪木さんは特別な人でしたよね。
藤原 猪木さんはずっと言ってたよ。「命を賭けてお客さんに楽しんでもらう。それが俺たちの仕事だ」って。要するに、金を出してサラリーマンがサラリーマンを見に来るか? スーパースターって言われる人は、みんなケタ違いなことをやってるんだよ。だからスーパースターなんだ。
テリー その意味では組長も特別ですよ。
藤原 いやいや、特別なのはアンタだよ。この野郎、よくもクマと戦わせたな。「次はトラだ」って。トラだったら俺、今頃死んでるよ!
テリーからひと言
「クマと戦わされた」ってすげぇ言われたなぁ(苦笑)。でもね、実はあの番組すごく視聴率がよかったんだよ。組長、まだまだ元気だからな。今度は小熊でいいから戦ってください。
ゲスト:藤原喜明(ふじわら・よしあき)1949年、岩手県生まれ。地元の高校を卒業後、機械メーカーの工員やコックなどを経て、1972年「新日本プロレス」入門。新人時代からカール・ゴッチに師事し、のちに“関節技の鬼”と呼ばれる。アントニオ猪木のスパーリング・パートナーも務めるなど、その強さには定評があった。1984年「第1次UWF」に参加。その後、「新日本」復帰、「第2次UWF」参加を経て、1991年「藤原組」旗揚げ。解散後はフリーランスとして「新日本」を中心に多くの団体に参戦。また「組長」の愛称で独自のキャラクターを確立し、プロレス以外に俳優、ナレーター、声優などでも活躍。「猪木のためなら死ねる! 2『闘魂イズム』受け継ぎし者への鎮魂歌」(宝島社)発売中。
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