5月25日のWIN③韋駄天Sは、外寄りの枠に入った馬と斤量の軽い馬が優勢。馬番が1~10番、かつ負担重量が53キロ以上の馬は22年以降〈0 0 0 24〉と苦戦していました。
また、同じく22年以降の3着以内馬9頭は、いずれも馬齢が5~6歳。7歳以上の高齢馬はもちろん、キャリアが浅い4歳勢も疑ってかかりたいところです。
WIN④の都大路Sは、実績や近走成績を素直に評価したい一戦。同年にJRAのレースで2着以内となった経験がない、かつ前年以降にJRA重賞で4着以内となった経験がない馬は、18年以降〈1 0 1 33〉と安定感を欠いています。今年の該当馬も思い切って評価を下げるべきでしょう。
WIN⑤のオークスは、実績馬が中心。キズナ産駒とゴールドシップ産駒を除くと、JRA重賞において1着となった経験がない馬は20年以降〈0 0 0 44〉と上位に食い込めていません。
さらに、前走の馬体重が450キロ未満だった馬は20年以降〈0 1 1 33〉、490キロ以上だった馬は20年以降〈0 0 0 8〉。極端に小柄な馬や、極端な大型馬は期待を裏切りがちです。
なお、同じく20年以降の3着以内馬15頭中8頭は、前走の着順が1着でした。一方、前走2着以下だったにもかかわらず、3着以内となった7頭のうち5頭は、前走が桜花賞、かつ生産者がノーザンファーム、ならびにレイクヴィラファームでした。
特別登録馬のうち、これらの条件をきれいにクリアしているのは、エンブロイダリー、カムニャック、レーゼドラマの3頭。人気を考えるとカムニャックやレーゼドラマもおもしろい存在ですが、やはり基本的にはエンブロイダリーを重視するべきでしょう。ここ2戦がいずれもすばらしい内容でしたし、コース替わりは問題ないと思います。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。