スポーツ
Posted on 2025年06月30日 05:58

大卒力士が「モラトリアム」でつまずく理由は…アマ6冠の逸材「一意」が序ノ口まで落ちた「実例」

2025年06月30日 05:58

 大学同期には負けていられない。

 5月の大相撲夏場所で序ノ口優勝した「一意」をご存じだろうか。身長185センチ、体重194キロの恵まれた体格を持ち、突き押しを得意とするスタイルで、危なげなく全勝した。それもそのはず、日本大学相撲部時代に、東日本学生選手権優勝など、タイトル6冠の逸材だったのだ。アマチュア相撲に詳しい角界関係者が解説する。

「木瀬部屋に入門するまでの空白期間が、彼のスピード出世を頓挫させてしまいました。大卒力士は入門までにモラトリアムを設けるケースが珍しくない。というのも、相撲部屋に入門してしまうと、関取に昇進するまでに自由を謳歌するチャンスはほぼなくなります。学生時代に相撲漬けの生活を送っていただけに、最後の『ガス抜き』の時間が欲しくなる。一意も例外ではありませんでした。結果、その間に相撲勘が鈍ってしまった。幕下付け出しで2024年の名古屋場所デビューを果たしましたが、9日目の取組で右ヒザを故障して休場。そのまま4場所休場して、番付を序ノ口まで下げてしまいました」

 日大時代の同級生が、名古屋場所の新入幕が確実視されている草野だ。こちらは2024年五月場所でデビューするや、一度も躓くことなく番付を駆け上がった。

「大学時代の個人戦では、決勝で一意と草野が対戦することもありましたが、現在の番付は雲泥の差。関取衆のバリエーション豊富な伊勢ケ浜部屋で揉まれた草野は、すでに三役クラスの実力者といわれます。一意も幕下までは危なげなく上がるでしょうが、ハイレベルな幕下上位の取組で、右ヒザの故障をぶり返さないか心配されています」(前出・角界関係者)

 土俵際からどこまで這い上がれるか。

 

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月22日 20:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月17日 20:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月24日 20:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク