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記事全文を読む→木村拓哉の快進撃!「教場Requiem」で展開される「裏の裏」と「二転三転」孤高のヒーロー像/大高宏雄の「映画一直線」
木村拓哉が健在である。主演作の「教場 Requiem」が、公開10日目に興収14億円を超えた。2週目からいささか数字を落としたとはいえ、現時点では最終30億円以上が見込まれる。
キムタクの「主演作」としては「映画『グランメゾン・パリ』」(最終42億円、2024年)に続く。単独の俳優の主演作では抜群の安定感を誇る。それもずいぶん長い間、持続している。
意外や、その快進撃は、山田洋次監督の時代劇「武士の一分」(41億1000万円、2006年)から始まった。20年近く前だ。この大ヒットが翌年の「HERO」につながった。興収81億5000万円は、今も彼の主演作として最高である。
以降、40億円を超えた主演作ということになると、「映画『グランメゾン・パリ』」までなんと、6本ある。現役の俳優では最多の本数だ。
ちなみに、40億円以上はシリーズものを中心に、織田裕二が5本、山﨑賢人と佐藤健がそれぞれ4本あるが、キムタクは作品のバリエーションの広さが際立っている。別格と言っていい。
「教場 Requiem」を見ると、キムタクがまぎれもないヒーロー映画でスクリーンに帰還したことがわかる。娯楽映画の王道への帰還にも見える。
本作で、彼は警察学校の教官・風間を演じる。生徒の腹の内をとことん探り、読み取る。それはときに、起こった「事件」の真相に迫る。真相にたどりつくまで、相手を全く容赦しない。
今回、風間が解明していく「事件」の当事者に関連して、意外な展開が待っていた。ちょっと驚いたくらいだ。
最初の2つの話で「事件」の背後に潜むのが嫉妬、ストーカーと括れば単純に見えるが、その内実はかなり底が知れない。驚いた理由は、ひとつの定型からでは人や物事の本質がわからない、意外性があったからだ。
風間は当然ながら、そこもすり抜けていく。定型で何事かを見ないし、判断しない。理路整然とした彼なりの透徹した「論理」が、そこへ向かわせる。
ラストに注目したい。先の2つの話と並行して描かれる、別の「事件」の実行者が、あることを仕掛ける。それに対して、一瞬だけ戸惑う。実行者は風間の裏をかいたつもりだった。
だが風間の表情は、一気に毅然となる。裏の裏があった。「事件」の真相を解明していくヒーロー映画なら当然、そうなる。この二転三転の描写を介して、ヒーロー映画につきもののカタルシスが、画面から生まれてくる。
キムタクの立ち位置がいい。軽いノリはない。組織の中で、仲間と戯れることはない。相棒がいるわけでもない。いわば、孤高の一匹狼のヒーローだ。今の時代に稀有である。
警察学校という特異で規律ある空間が、キムタクの個性をさらにパワーアップさせたのであろう。次回作があるような終わり方であった。
(大高宏雄)
映画ジャーナリスト。毎日新聞「チャートの裏側」などを連載。「アメリカ映画に明日はあるか」(ハモニカブックス)、「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など著書多数。1992年から毎年、独立系作品を中心とした映画賞「日本映画プロフェッショナル大賞(略称=日プロ大賞)」を主宰。2025年に34回目を迎えた。
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