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Posted on 2026年04月02日 11:00

「二刀流」完全復活の大谷翔平が見せた「30キロ差の新魔球」と与死球後の「右手の動作」神対応

2026年04月02日 11:00

 実に3シーズンぶりとなる、投打二刀流の完全復活だった。
 本拠地ロサンゼルスでのガーディアンズ戦(日本時間4月1日)に、1番・投手兼指名打者として先発登板したドジャース・大谷翔平。開幕から二刀流で迎えたのは、エンゼルス時代の2023年以来である。

 試合途中から、ロサンゼルスでは珍しい雨中での攻防となる中、「投手・大谷」は昨年を含めてキャリアハイ(自己新記録)の22回2/3連続無失点となる6回1安打無失点の好投。「打者・大谷」としても3打数1安打2四球とまずまずの結果を示してみせ、ドジャースは4-1で前日のリベンジを果たした。

 多くの観客を唸らせたのは、剛速球のフォーシームとのスピード差で「時速30キロは遅い」とされる「新魔球」だった。その正体は、タテとヨコに大きく落ちて曲がる「カーブ」。
 大谷が右肘の手術から復帰した昨年の、全球種に占めるカーブの比率は8.8%。ところがこの日は、これまでのカーブにドラスティックな磨きをかけ、魔球に仕上げた新兵器を巧みに織り交ぜつつ、ガーディアンズの強豪打者を翻弄しまくったのだ。ちなみにカーブ比率は昨年を大きく上回る、24%に達していた。

塁上のマルティネスは大谷の姿を見て破顔一笑

 それだけではない。大谷は1点リードで迎えた5回表二死から、9番のマルティネスに155キロのフォーシームを投じ、左膝に死球を与えた。その刹那、大谷は即座にマウンド上で天を仰ぎながら頭を抱え、マルティネスに対して間髪を入れず「謝罪の意」を表明。
 そしてホームベース付近でうつ伏せになって倒れていたマルティネスが足を引きずりながら一塁塁上に立つや、大谷はマルティネスに真剣な視線を送りながら、右手の掌で自身の胸を数回、軽く叩いてみせたのである。

 アメリカ社会において、胸を軽く叩くボティーランゲージ(身体言語)は、自分がミスをしてしまった際の「謝罪」とともに、相手に対する「リスペクト」や「感謝」などを意味する動作とされる。
 はたせるかな、塁上にいたマルティネスは、大谷のこの「神対応」を見て破顔一笑。まさにメジャーリーガーの間で愛され、かつ尊敬される大谷の、「いいヤツ」としての面目が躍如した瞬間だったのではなかろうか。

 なおも進化を続ける「二刀流」と「神対応」。目下、大谷の打撃成績はイマイチの状態にあるが、こちらについても早晩、「異次元の大爆発」を見せてくれるはずだ。

(石森巌/ジャーナリスト)

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