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中心馬不在と言われるまま、ついに皐月賞を迎えてしまった今年の牡馬クラシック。21頭の登録馬のうち重賞勝ち馬が10頭もいて、重賞を2勝したのはリアライズシリウスが唯一という事象が、気のせいだけではない混戦を表している。
昨年の2歳戦で最も多い勝ち鞍を挙げたのがルメール騎手の40勝。以下、松山騎手=37勝、戸崎騎手=30勝、川田騎手=29勝と続いている。なるほど、2歳戦でたくさんの持ち駒を抱えることに成功した上位騎手は、この皐月賞でも、きちんと重賞勝ち馬の騎乗を確保していることがわかる。
ルメール騎手の選択眼を重視すれば、東スポ杯2歳Sで32秒9の脚で勝ったパントルナイーフからの狙いは十分に立つはずだ。本来は弥生賞ディープインパクト記念からの予定だったが、フレグモーネが出て回避。ぶっつけローテーションというのが嫌われるところだろうが、多くの選択肢の中からルメール騎手がこだわった馬というだけで魅力たっぷり。
調教過程を見ると、2月上旬から乗り込んで、弥生賞を回避したあたりから3月下旬まで調教時計が途切れているが、ここへきての乗り込みは順調。そうでなければ、ルメール騎手が乗ると言うはずがない。
松山騎手の選択はホープフルSの覇者ロブチェン。共同通信杯の3着はタイム差なしの接戦で、着順だけで人気が下がるならむしろ好都合だろう。中山の2000メートルで実際にいい勝ち方ができていることを過小評価すべきではない。
戸崎騎手は京成杯勝ちのグリーンエナジー。このコンビも過去3戦すべて継続騎乗で、お気に入りが伝わってくる。ついでに言えば、上原佑は開業4年目の新しい厩舎だが、昨年の2歳戦の勝ち上がりは中内田、杉山晴に次ぐ3位。皐月賞にはライヒスアドラー、フォルテアンジェロとの3頭出しになる。
川田騎手は弥生賞を制したバステール。2歳戦はC・デムーロ騎手の手綱による勝ち上がりだったが、弥生賞から引き継いで一発回答。この選択もうなずけるものだ。
朝日杯FS勝ちのカヴァレリッツォには、短期免許でやって来るD・レーン騎手が騎乗。ずっと外国人騎手で戦ってきたゾロアストロには、岩田望騎手が指名された。
また、津村騎手は昨年の2歳戦で17勝とブレーク。その勢いをリアライズシリウスの騎乗に繋げている。群雄割拠の皐月賞だからこそ、騎手から買う手もあるはずだ。
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