社会
Posted on 2026年05月17日 08:00

京都も鎌倉も箱根も道頓堀も外国人だらけで疲れる!日本人の「王道観光地離れ」で激変した「代わりの場所と目的」

2026年05月17日 08:00

 インバウンド急増によるオーバーツーリズム問題は解決の兆しを見せないが、「外国人ばかりで疲れる」と日本人が不満を漏らす観光都市の存在は、京都を筆頭に、よく耳にする。日本人の「定番観光地離れ」が始まっているのだ。

 そもそも京都では伏見稲荷や清水寺周辺で「日本人をほとんど見かけない」とまで言われ、修学旅行の行き先変更現象が起きている。テレビ朝日の報道では、都内の中学校が「予定行程の半分から3分の2しか回れなかった」として、来年から京都以外へ目的地を変更すると明かしている。

 さらに日本人離れを加速させているのが「インバウンド価格」だ。京都市内では高級ホテルの開業ラッシュが続き、宿泊費はコロナ前から大幅上昇。「高すぎるので日帰りにする」という声は決して珍しくない。事実、2024年には京都市での外国人宿泊者数が、日本人を初めて上回っている。

 京都以外でこの現象が起きているところを見ていこう。
 鎌倉(神奈川)では江ノ電が大混雑して地元民が乗れなくなったり、同じく神奈川県の箱根では宿泊費が高騰。大阪の道頓堀は「日本人より外国人の街」という印象が強まり、富士山周辺でも「映えスポット化」による大混雑とマナー問題が深刻化した。かつての「王道観光地」は今や、「疲れる」「落ち着かない」「高い」場所に成り下がり、日本人には敬遠されつつあるのだ。
 日本経済新聞系メディアの報道では、2025年に35都道府県で日本人宿泊者数が前年割れ。これは物価高だけでなく、「有名観光地疲れ」があるとされる。

「自分だけの目的」を重視して「気分を整える旅」へ

 では王道都市に見切りをつけた日本人観光客は、どこへ行ったのか。それは「少しズラした旅先」だ。鎌倉の代わりに三浦半島や真鶴、箱根の代わりに伊豆や那須。北海道でもニセコや小樽よりも、十勝や道東エリアを好む旅行者が増えている。共通するのは「静か」「自然」「ゆったり」というキーワードである。

 旅行の目的そのものも変わった。かつては「名所を制覇する旅」だったが、今は「何もしない」「サウナ」「古民家宿」「温泉で休む」といった「気分を整える旅」が主流になりつつある。

 SNSの影響も大きい。有名観光地は「どこも同じ写真」に見えやすく、「まだ知られていない場所」に価値を感じる人が増加した。推し活遠征やローカルグルメ旅など、「自分だけの目的」を重視する傾向が強まっている。
 つまり今、日本人が敬遠しているのは「旅行」そのものではないことがわかってくるのだ。人混みや価格高騰に疲れ、「自分が心地よく過ごせる場所」を求める…そんな行動へと変わり始めている。

(旅羽翼)

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