芸能

21世紀に五寸釘!?武井咲「エイジハラスメント」の時代錯誤っぷりが凄い!

20150716takei

 初回視聴率が9.7%と、なんとも微妙な数字に落ちついたドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日系)。半年ぶりの連ドラ主演となる武井咲の演技にも注目が集まる中、どうにも時代錯誤な舞台設定に、多くの視聴者は違和感があるようだ。

 その象徴と言えるのが、武井が演じるヒロイン吉井英美里の決めゼリフである「テメェ、五寸釘ぶちこむぞ!」。なにしろ武井自身も五寸釘が何なのかを知らなかったほど。インターネットの掲示板にも、「このセリフはどういう意味なのでしょうか?」という質問が投稿されるなど、脚本の意図が読めずに戸惑っている視聴者の様子が伝わってくる。

 実は、このドラマは2008年発売の小説を原作としており、原作では30代女性に対する嫉妬やイジメをテーマにしている。そのヒロインは現在なら40代になるわけで、五寸釘という単語を違和感なく受け入れられる世代のはずだ。問題はその設定を平成生まれの武井咲にそのまま当てはめてしまったことではないだろうか。

 そのほかにも時代錯誤のポイントは少なくない。ドラマの舞台になっているような大手総合商社では、女性社員の制服は女性差別の象徴としてとっくの昔に撤廃されている。この点については60代の原作者がかつて財閥系企業に勤めていたことから、自身の制服時代に思いをはせている可能性もありそうだ。

 また、総務部社員が電球を交換するシーンも指摘したい。この手の作業はいまどき外注業者の仕事になっている。そもそも皇居を望めるような超一等地に建っている総合商社で、素人でも交換できる電球を使っているビルなんてあるのだろうか。

 ともあれ、平成の視点で見ると不自然さだらけの「エイジハラスメント」だが、これをあえて昭和の視点で見てみると、意外にハマるのかもしれない。となると2話目以降は、稲森いずみが演じる総務部次長の視点で楽しんでみてはいかがだろうか。そうすれば、「昔はこうだったよなあ」と懐かしい気持ちに浸れること請け合いである。

(金田麻有)

カテゴリー: 芸能   タグ: ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
大谷翔平が「嘘つき」と断言した元通訳・水原一平の潜伏先は「ギャンブル中毒の矯正施設」か
3
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
4
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか
5
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)