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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「ユキノサムライの末脚炸裂!」

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 夏競馬も最終週! 今週は「新潟記念」が行われる。昨年は10年ぶりに1番人気馬が馬券になったが、ハンデ重賞だけに今年も大波乱がある!? 一方「小倉2歳S」は1、2番人気馬がそろって馬券になりやすい堅めの傾向。

 夏の新潟競馬。その掉尾を飾るのが、新潟記念。ハンデ戦だけに荒れるイメージの強い重賞だが、実際人気どおりに決まることはきわめて少ない。

 02年に馬単が導入されてからこれまでの13年間で、1番人気馬が勝ったのはわずか1回(2着2回)で、2番人気馬のそれも2回(2着1回)のみ。馬単で万馬券になったのも7回と多い(10年~13年は4年連続して飛び出している)。ただ、傾向はある。5歳馬の活躍(5勝、2着7回)が目立つ点で、続いて4歳、6歳馬がよく連に絡んでいる。

 ハンデはどうだろう。これは54~56キロが圧倒的だ。いくら波乱含みの一戦といっても、それなりに実績を残してきた馬でないと厳しいということだろう。それでも軽量馬は要注意だ。過去13年で51~52キロ馬は4勝(2着2回)と、アッと言わせている。

 あとは牝馬だ。出走頭数は少ないが、暑さに強いこともあって、よく連対を果たしている。今回は、スイートサルサが紅一点。3カ月半ぶりになるが、ここ目標に好仕上がりで、目が離せない存在だ。

 以上のことを頭に叩き込んでから顔ぶれを見てみようか。

 まさに多彩で、生きがいいアヴニールマルシェ、ミュゼスルタンの3歳勢、目下4連勝と波に乗るメドウラーク、新潟を得手としているダコール、アルフレード、パッションダンス、復活の兆しが見えたクランモンタナ、そして上がり馬のユキノサムライ、ロンギングダンサー、関屋記念2着マジェスティハーツといったところが人気を分け合うのだろう。

 まさに目移りしてしまうが、穴党としては、やはり直線の長い新潟コースを得意としているか、または合っていそうで、しかも軽ハンデという条件が満たされている馬はいないかと見てみた。

 狙ってみたいのは、ユキノサムライである。今回はオープン入り、昇級初戦。相手は一気に強くなるが、秘めた能力は高く、軽ハンデ(恐らく52キロ前後)をもってすれば、ここでも十分通用すると見ての狙いだ。

 前走は意表をついての逃げで、前半1000メートル64秒0のスローペースに持ち込み、そのまま粘り込んでしまったもの。差し、追い込み脚質の馬がこんな芸当ができたのだから、これだけでもかなり地力強化されていることがわかる。

 手綱を取った国分恭騎手も「ここにきて力をつけてきたのは確か。トモがしっかりして自在に動けるようになっている」と、成長ぶりを強調するほどだ。

 前走後はすぐに目標をここに。休み明け3戦目ということで、この中間さらに良化気配にある。しっかり乗り込んでおり1週前の追い切りも実に軽快だった。

「新潟は初めてになるが、息の長い、しっかりした末脚が武器。この馬には競馬しやすく、合っていると思う」

 とは木原調教師の弁。この新潟記念に照準を合わせたのは正解と言っていいだろう。

 これまで体質的な弱さが付きまとい、合わせて2年9カ月もの休養があり、6歳馬とは思えぬほど肉体的衰えはなく若々しい。この点は強調していいだろう。

 また、血統もいい。ダービー馬タヤスツヨシが近親にいてアンブライドルド(ケンタッキーダービー、BCクラシック)など、一族に活躍馬が多くいる良血。まだノビシロは十分なだけに“一発”があっていい。

 小倉2歳Sは、レッドカーペットに期待だ。

 前走の未勝利戦は好タイムでの逃げ切り勝ちだったが、手前を替えるのに苦労したり、ヨレたりと粗削りなところはあるが、とにもかくにも素質はかなりのもの。NHKマイルCをレコード勝ちしたダノンシャンティ産駒で、母はアルゼンチン共和国屈指のファミリーの出。前走から1ハロン短縮は歓迎。良馬場なら。

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