社会

天才テリー伊藤対談「藤田孝典」(4)生活保護で遊ぶことは本当に悪いことなのか?

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テリー 年を取ると何か女性とどうこう考えることを卒業みたいな雰囲気になりますよね。でも、俺なんかずっとそれでやってきましたから、急に盆栽とか俳句なんか始められないんですよ(笑)。それってどう思います?

藤田 鋭いご指摘ですね。これは社会福祉の大きな課題なんですが、福祉を受けられる方には「優等生」でいることを求めるんです。

テリー そこなんですよ。俺は生活保護を受けていても、それが生きがいになるなら、コツコツためたお金で風俗やパチンコに行ってもいいと思ってるんです。でも、こういうことを以前テレビで言ったら、ものすごくクレームが来て、怒られたんですけど。

藤田 いや、立場的に僕が言いづらいことを言ってくださって、ホントにありがたいです(笑)。まさに、テリーさんがおっしゃるとおりで、生活保護を受けるとタバコを吸ったり、お酒を飲んだりするだけでも非難されるんですよ。

テリー 「あの人、生活保護で飲んだくれてる!」なんてね。

藤田 もちろん、依存症になるほど飲まれたら困るんですが、適度にリラックスできる趣味や時間がなければ人間らしい生活はできませんから。それは性風俗でも同じだと思いますよ。

テリー あ~、藤田さんに認めてもらえてよかった(笑)。ただ、生活保護を受けない努力はするべきだと思うんですが、そのための予防法はありますか?

藤田 それは生活の質を下げるしかないですね。まず、老後に年金がいくらもらえるのか、老後の生活費はいくら必要なのか、そのあたりをきちんと計算してみてください。

テリー もし計算して、暮らせないと知ったら?

藤田 家賃が高いところに住んでいるなら住み替えたり、持ち家なら売却を考えてもいいかもしれないですね。子供も独立して夫婦2人で暮らすなら4LDKから2LDKに住み替えてもいいかと。そんなことを考えてもいいんじゃないかと思います。それだけで住宅費が節約できますから。

テリー 頭ではわかりますけど、長く住むと思い出が詰まっていたり、それはなかなか難しいですね。

藤田 そうなんですよ。でも、背に腹はかえられませんからね。老後の収入は現役時代の半分になると考えてください。今、40万の月給で暮らしてる方は20万が目安ですね。実際はもっと低くなるかもしれませんけど。

テリー なるほど。じゃあ、すでに下流老人になっちゃってる人は、どう脱出すればいいんですか?

藤田 それはもう生活保護を受けていただくしかないと思います。日本人は国民性なのか、うちに相談に来る方でも「申し訳ないから」って遠慮する方がいるんですよ。でも、都内であれば、だいたい14万以下の年金しかもらえていなければ僕は申請しちゃっていいと思ってるんです。

テリー でも、そうすると不正受給も増えませんか?

藤田 いえ、これも国民性だと思うんですが、日本では99%が法律どおりに生活保護を受けていて、不正受給はほんのひと握りなんですよ。海外では考えられないぐらい低い不正受給率なんですね。

テリー へぇ、日本人は真面目なんだな。

藤田 でも生活に困る状況で真面目すぎるのは、命に関わります。僕は遠慮せず、きちんと生活保護を受けてほしいと思ってます。

◆テリーからひと言

 若いのに藤田さん、ホントにすばらしいな。「スケベのままでいいんです」とお墨付きをもらったので、皆さん、今後もスケベで元気に頑張りましょう!

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