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記事全文を読む→ニッポンの“CMシンデレラ”50年の名場面(7)「松本ちえこ・バスボン(1976年)」
76年、資生堂「バスボン」のCMに出演し、世の男性の絶大な支持を集めた松本ちえこ(56)。バスボンガールとして過ごした、アイドル絶頂期の驚愕エピソードを振り返る。
「バスボンへの出演後、イベントをやった時のことです。控え室から外を見たらすごい数の男の子がいた。スタッフに『あの人たち、何をしてるんですか?』って聞いたら、『何言ってんの? みんなチーコを見に来てるんだよ!』って。当時はまだ人気者の自覚もなかったので、その反響に驚きました」
そんな松本のデビューは74年。きっかけはテレビ局でのスカウトだった。
「今のテレビ朝日(当時NET)に素人出演番組があって、それに参加賞目当てで出たんです。芸能界を目指そうなんて気持ちはありませんでした。そうしたら収録後、ディレクターから写真を撮らせてと頼まれた。さらに番組のプロデューサーが『歌番組もやっているから今度遊びにおいで』と‥‥。その歌番組が新御三家も出演していた『ベスト30歌謡曲』という超人気番組だったので、私は喜んで観に行くことにしたんです。その時スカウトされて、一度は断りましたが、家に芸能事務所から電話がかかってきて‥‥。結局、芸能界に飛び込むことになったんです」
最初は歌手としてデビューしたが、さほどの注目を集めることはなかった。そんな松本の芸能人生を変えたのが、芸能雑誌に載った1枚の写真だった。
「私の写真を見た資生堂の人が『クリアシャンプー』のCMにこの子がいいんじゃないかと推してくれた。理由はアイドルアイドルしてなくて、庶民的だから(笑)。それがきっかけでした」
その「クリアシャンプー」に出演したことが、伝説的とも言われる「バスボンシャンプー」への出演、さらに愛称の“バスボンガール”へとつながるのである。
もっとも、そんなことがあったとは、つゆとも知らなかった松本は、事務所に言われるがまま、資生堂担当者が待つ場所へと向かった。
「今思えば、あれがオーディションだったんでしょうね。私の他にも女の子がたくさんいて。でも、その子たちはみんな背が高くて、もろモデルさん! って感じだったんですよ。何で私がここにいるのかなって不思議でした」
結果的には“庶民的”な松本を起用したバスボンのCMはちょっとコミカルな内容と相まって大好評となり、バスボンの商品名とともにアイドル・松本ちえこの人気も決定づけた。
「ともかく、バスボンのCMに出たことで世界が変わりました。日本中どこに行っても私のことを知っている。ああ、やっぱり、コマーシャルの影響ってすごいんだなって」
一躍、アイドル全盛期の当事者となった松本。その後、恋愛スキャンダルなどにも巻き込まれるが、さして「アイドルにはこだわらなかった」松本本人のスタンスは変わることなく芸能生活を続け、今に至っている。もっとも、一つだけ、スキャンダルで困ったことが──。
「某お笑いタレントさんと噂になったんですけど、それは事実ではない。ただ、その頃、地元の人とつきあっていたので、その彼にはヘンな疑いを持たれてしまって(笑)」
松本はそう言って笑った。
アサ芸チョイス
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