社会
Posted on 2016年03月03日 01:55

“目からウロコ”の健康になる歩き方、病気になる歩き方(2)1万歩以上歩いて骨粗鬆症に

2016年03月03日 01:55

20160303n

 そもそも体力というのは「筋力」「柔軟性」「持久力」「スタミナ」、そして歩行機能に象徴される「全身協調性」という5つの能力から成り立っている。

「若い頃は5つの能力がバラバラに独立していますが、加齢とともに5つの関連性が強くなるため、どれか1つが弱いということは、他の4つも弱くなったことを意味しています」

 つまり、歩くことは自分の健康状態を知るために最もシンプルで確実な指標というわけなのである。

 ところが、毎日何気なく行っている「歩く」という行為の中に、実は病気を引き起こす要因が潜んでいる。

「例えば犬の散歩です。『私は毎日犬を散歩させているから健康です』と言う人の中に、うつ病を発症する患者さんがいます。原因は、散歩以外の時間の過ごし方。こういう人に限って犬の散歩で頑張りすぎて疲れてしまい、それ以外の時間はソファの上で横になってだらだらと過ごすということが多い。要は運動の足りなさすぎが病気を招いてしまったというわけです」

 また、ある老舗旅館の女将は毎日1万歩以上歩く生活をしていたにもかかわらず、骨粗鬆症になってしまった。

「調べてみると、原因の一つに着物を着た歩き方があった。歩数は1万歩でも足を上げず音を立てず、小股で歩いていたんですね。歩き方から、強さという観点が抜け落ちていたのです」

 さらに館内で過ごす時間が長いこともあり、紫外線を浴びる時間も少ない。それが骨を弱くする要因になっていたという。

 う~む、歩き方がそれほどまでに健康に影響していたとは。では正しく歩くための具体的な方法を、青柳氏に提示してもらおう。

「我々はふだん何気なく『歩く』という言葉を使っていますが、実はこの『歩く』という行為には『量』と『質』という2つの観点があり、歩数を量とすると、どれだけの強さで踏んだか、という運動強度が質なのです」

 この2つを組み合わせた「病気にならない歩き方の黄金比率」が、15年間の膨大なデータ分析による「中之条研究」で明らかになった。それこそが「1日の総歩数8000。そのうち20分が中強度の歩行」という「究極の生活習慣」、すなわち万人に理想的な、最高の歩行法だったのである。

 青柳氏が提唱する「中強度」の基準は「何とか会話ができる程度の速度」のことで、

「のんびり散歩のように鼻歌が出るくらいの歩き方だとゆっくりすぎるし、逆に競歩のように会話ができないほどでは速すぎます」

 研究では5000人の住民に活動計という機器をつけてもらい、15年にわたって解析。8000歩という数字を導き出したという。その結果、明らかになったのが、世界初と言える病気予防のためのボーダーラインだった。

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    芸能
    2013年11月26日 10:00

    11月8日、歌手・島倉千代子(享年75)が肝臓ガンで死去した。島倉といえば、演歌の王道を歩むように、その生き様は苦労の連続だった。中でも、莫大な借金返済で味わった地獄は理不尽極まりなかったようで──。島倉は、男を信じて手形の保証人となったせ...

    記事全文を読む→
    芸能
    2026年05月02日 18:00

    三陸沖で再び地震が発生し、富士山噴火を危惧する特番が組まれ、高市政権は武器輸出を解禁─この不穏な流れは何かの兆しなのか?いち早く察知したのは「Mr.都市伝説」関暁夫氏だ。30年以上前に作られたカードが、驚愕の未来を暗示しているという。いった...

    記事全文を読む→
    スポーツ
    2026年05月03日 18:00

    世界の大谷翔平の背中を追う「後継者」が、同じ米国で静かに存在感を強めようとしている。日本を経由せずに米大学で名を馳せて、即メジャー入団を夢見る怪物のことだ。ところが今、その進路を巡って“別シナリオ”が確定的と言われているのだ。は...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2026/4/28発売
    ■680円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク