スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「4歳馬シャルールの末脚が炸裂する!」

20160519zz

 今週は東京で「ヴィクトリアマイル」が行われる。昨年は5、12、18番人気馬で決まり、3連単の配当は2000万円オーバー。近年は人気勢が馬群に沈むレースが続いているだけに、今年も大波乱の可能性は十分ある。

 GI戦線の真っただ中。今週のそれは、牝馬によるヴィクトリアマイルだ。今年で11回目。歴史の浅いGIである。

 レースとしての特徴はつかみづらい。最初の頃は堅く収まっていたが、ここ4年は連続して馬単で万馬券になっている。過去10年、1番人気は3勝、2着2回。2番人気は2勝2着なし。中穴傾向の重賞と言っていいか。

 ただ、レース数が少ない若い馬が断然強い。昨年こそ6歳馬のワンツーだったが、4歳馬が6勝、2着7回。続いて5歳馬で3勝、2着2回。7歳以上の馬は連対を果たしていない。

 ということは4歳、5歳馬に目をつけるのが、馬券的な筋というものだろう。よって、人気の一角、ストレイトガール(7歳)は、厳しい競馬を強いられると見るべきか。

 5歳馬は昨年のジャパンCの覇者ショウナンパンドラと、中山牝馬Sを勝って勢いに乗るシュンドルボンが有力候補としてあげられるが、ともにマイル戦の実績はイマイチ。ここはやはり4歳勢に分があるのではないだろうか。

 その4歳。有力どころとなるのは、昨年の3歳女王ミッキークイーンを筆頭に、東京を得意とするルージュバック、前哨戦の京都牝馬Sを制して意気上がるクイーンズリングで、3頭のいずれかから入るのが馬券の筋。が、穴党としてこれではおもしろくあるまい。やはり、ひとひねり。同じ4歳でも人気薄のシャルールに白羽の矢を立ててみた。

 前述した有力どころと違って、これといった実績がない。前走の福島牝馬Sで2着。これでGIの出走権を得たわけだが、その前走が唯一の肩書ということで評価は低い。が、上り調子にあり、決して軽く見るべきではない。

 福島牝馬Sを振り返ってみよう。緩い流れで典型的な前残りの競馬。逃げたオツウが3着、2番手で楽に追走したマコトブリジャールが勝ったものだが、シャルールは中団の好位で流れに乗り、直線は外に持ち出し、一気に差し脚を伸ばしての2着。最速の上がり脚で、ゴールがあと30メートル先にあれば、と惜しまれる内容だった。4つのコーナーがある小回り福島の1800メートル戦で、緩い流れの中、コンマ2秒差まで迫ったことは評価していいだろう。

 また、前走は一息入ったあとのレース。当然、使われての上積みは十分だ。

「使われてさらに動きがよくなった。ここにきて本格化してきたのは確かだ」

 松永幹調教師は、こう言って目を細めるほどで、1週前の追い切りも実にリズミカルだった。

 デビュー戦を圧勝、春のクラシックもと期待された素質馬だったが、3歳時はひ弱な体質が災いして大成できないでいた。しかし、昨秋以降は食欲が旺盛になり、たくましく成長。一気に3連勝してオープン馬の仲間入りを果たした。

 とにかくここにきての勢いはハンパではない。「この相手でも通用していい」とは松永幹師だが、均斉の取れた好馬体からして、秘めた力はかなりのものと察せられる。

 血統(母系)も、またいい。ミュンシー(GIサンタラリ賞)、マージ(GIロイヤルオーク賞)など近親、一族に活躍馬がズラリといる良血だからだ。強烈な末脚が身上。速い流れになりやすい東京のマイル戦は、この馬にとってもってこいと言っていい。良馬場条件に大きく狙ってみたい。

 穴馬はもう1頭。ウキヨノカゼだ。休み明けを2度使われ、この中間、大幅な良化ぶりを見せている。東京のマイル戦で2勝しており、スプリンターと見るのは早計。こちらは晴雨兼用。“一発”があっていい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    「男の人からこの匂いがしたら、私、惚れちゃいます!」 弥生みづきが絶賛!ひと塗りで女性を翻弄させる魅惑の香水がヤバイ…!

    Sponsored

    4月からの新生活もスタートし、若い社員たちも入社する季節だが、「いい歳なのに長年彼女がいない」「人生で一回くらいはセカンドパートナーが欲しい」「妻に魅力を感じなくなり、娘からはそっぽを向かれている」といった事情から、キャバクラ通いやマッチン…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , |

    塩試合を打ち砕いた!大谷の〝打った瞬間〟スーパー3ランにMLBオールスターが感謝

    日本時間の7月17日、MLBオールスター「ア・リーグ×ナ・リーグ」(グローブライフフィールド)は淡々と試合が進んでいた。NHK総合での生中継、その解説者で元MLBプレーヤーの長谷川滋利氏が「みんな早打ちですね」と、少しガッカリしているかのよ…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

    新井貴浩監督が絶賛!劇画のような広島カープ野球の応援歌は「走れリュウタロー」

    プロ野球12球団にはそれぞれ、ファンに親しまれるチームカラーがある。今季の広島カープのチームカラーを象徴するシーンが7月初旬、立て続けに2つあった。まずは7月4日の阪神戦だ。3-3で迎えた8回裏、カープの攻撃。この試合前までカープは3連敗で…

    カテゴリー: スポーツ|タグ: , , , |

注目キーワード

人気記事

1
岡田監督よく言った!合計43得点のオールスター戦が「史上最もつまらなかった」とファンが怒った当然の理由
2
巨人・阿部慎之助監督のエンドラン外し「捕手の勘だった」発言に江川卓が「それはない」異論のワケ
3
認知症の蛭子能収「太川陽介とバス旅」は忘れてもボートレース場で「選手解説」ギャンブラー魂
4
レジェンドOBなのになぜ!ド低迷の川崎フロンターレ「中村憲剛」新監督案をサポーターが拒絶
5
【衝撃事実】見たのは誰だ!トランプ銃撃犯は「11分間ドローンでライブ配信」していた