スポーツ

世界一荒れるGI「豪・メルボルンカップ」で一発大儲け!(1)下位人気の馬が馬券に絡んでくる

20161028b1st

 初の海外馬券発売は、売り上げ41億円と大盛況。期待されたマカヒキは14着に終わり、日本馬初の凱旋門賞制覇はかなわなかったが、注目の第2弾のメルボルンCには春の天皇賞2着馬カレンミロティック、第3弾のBCフィリー&メアターフにはオークス馬ヌーヴォレコルトが登場する。

 世界で最も荒れるレースと言われる「メルボルンカップ」。芝3200メートルのハンデ戦で、昨年は23番人気馬(単勝101倍)が優勝し、3連単は日本円にして約200万円。また、12年、13年も20番人気馬が馬券に絡むなど、大波乱決着が目立っている。

 先日の凱旋門賞の3連単も約38万円と、あらためて海外競馬の難しさを痛感させられただけに、メルボルンCの傾向と対策をしっかりとチェックして、一発大儲けといきたいところだ。「海外競馬・勝つためのプレミアムデータ&テクニック」(ガイドワークス刊)の著者で、競馬ライターの秋山響氏が解説する。

「地元のオーストラリア勢が過去10年で6勝とリードしていますが、長距離馬のレベルはそれほど高くないので、地元以外の海外勢を積極的に狙いたいですね。3着以内に必ず1頭は来ているし、06年の日本馬デルタブルースとポップロックを含め、3度のワンツーフィニッシュがあります」

 凱旋門賞では外枠のマカヒキが苦戦を強いられたが、メルボルンCも内枠が有利になりそうだ。

「洋梨形の広々としたコースでほぼ平坦。直線も長く、フェアなコースです。ただ、フルゲート24頭の多頭数競馬のため、外枠は不利になりがちです。昨年は散水やエアレーション作業により、極端な内枠有利の馬場でした」

 ハンデ戦だけに、斤量も大きなポイントになる。

「ハンデの重い組は勝ち切れず、56キロを超す勝ち馬は83年以降、わずか3頭だけです。10月29日の出馬登録の段階で、最も重い斤量の馬が57キロ未満の場合、57キロで出走となるように、全馬一律で斤量が引き上げられるので注意してください」

 さらに予想を難しくさせているのが、地元勢のローテーションだ。昨年の勝ち馬の臨戦過程を見ると、8月末の芝1400メートル戦に始まり、メルボルンCまでの約2カ月の間に5戦も消化していた。

「オーストラリアではレースを使って仕上げるのが一般的。過去10年で3頭の優勝馬を送り出す最重要ステップのGIコックスプレートも、本番の10日前と、海外勢の“常識”からは、かけ離れた日程です。ちなみに08年と09年の勝ち馬は、前走から『中2日』での出走でした」

 今年も10月29日のGIIIレクサスSからの出走馬がいれば要注意となる。海外競馬に詳しいスポーツ報知の牧野博光記者が話す。

「08年に中2日で勝利したヴュードは前走11着からの逆襲劇でした。以前、地元の名伯楽が『勝つ秘訣』の一つに、軽ハンデを取るために『注目されないこと』と話されていたようですし、前走の負けっぷりに注意したいですね(笑)。例えば、ステップレース的なGIコーフィールドC。ここからの勝ち馬は06年のデルタブルースだけですが、12年と14年には、このレースで13着だった馬がともに3着に食い込んでいます」

 馬券戦略としては、前哨戦で大敗した馬と中2日のローテーションがキーワードになりそう。ここに掲載している馬柱はあくまでも想定なので、出走馬が確定した際は要チェックだ。

 では、今年の注目馬は?前出・秋山氏が語る。

「ハンデ戦でなく定量戦であれば、恐らくハートネルが勝つと思います。昨年3月にはGIザBMW(芝2400メートル)でトゥザワールドを下して優勝。10月21日現在、GII、GII、GIと3連勝中で、いずれも楽勝しています。軽ハンデ馬ならアルマンディン。現在、準重賞、GIIIと連勝中で、その勝ちっぷりがとても優秀でした。コーフィールドC組であれば、勝ったジャメカは当然ですが、3着エクソスフェリックと、6着アワーアイヴァンホウがおもしろそうな存在です」

 日本馬のカレンミロティックに勝機はあるのか? 前出・牧野記者が話す。

「陣営は『8歳馬だけに大きな上積みこそないが、順調そのもの。ハンデしだいも、勝算は五分五分』と。鞍上も昨年4着のT・ベリーだけに期待十分です」

 海外での予想オッズでカレンミロティックは単勝21倍の11番人気。超万馬券に一役買うかもしれない。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
3
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
【鉄道】新型車両導入に「嫌な予感しかしない」東武野田線が冷遇される「不穏な未来」