芸能

敏いとう「俺が見てきた芸能界薬物汚染40年」の闇真相(3)清水健太郎は病気だから治らない

20170309r

 トシ坊(元フォーリーブス・江木俊夫)も一度、捕まってるよな。彼とは「トシ坊」「敏さん」という間柄。子分です。今でも電話ありますよ。トシ坊もカネに苦労してね。人を紹介したこともありましたけど、女の酒にクスリこっそり入れてたなんて‥‥。

 ところで、現在の「薬物に手を出したら芸能界追放」という、芸能マスコミの最近の風潮は行き過ぎだと須藤氏は言う。

「美川憲一だってショーケンだって、復活して活躍してるわけでしょ? 田代まさし清水健太郎の場合は、薬物の恐ろしさを伝えるという貢献もできるわけで。芸能界ってのは懐が深いからね。何度でもやり直しがきくんですよ」

 名前が出た清水健太郎は過去に薬物での逮捕歴が計6回(83年、86年、94年、04年、10年、13年)を数える。03年、それまでに3度逮捕されていた清水をみずからの事務所に受け入れたのが敏だったのである。

 そもそも清水健太郎を芸能界に入れたのも俺だったからな。研ナオコ同様、昭ちゃんに紹介したんだよ。知り合ったのは「ぎんざNOW!」時代かな。彼がヤンチャでケンカっ早いのは、俺らがバックにいたからだろう。

 03年頃、ウチの事務所に入れる時、健太郎に「絶対、クスリに手を出すなよ!」と何度も確認したんだよ。そしたら、本人は姿勢を正して、「ハイ! ハイ!」って、ちゃんと俺の目を見て答えたから信じたんだ。

 彼との一番の思い出は、サイパンの隣にテニアンって小さな島があるんだけど、そこのカジノで「清水健太郎&敏いとうとハッピー&ブルー」のディナーショーを開いたこと。日本からツアー組んでね。あれは儲かりましたよ。

 でも、そのテニアン島での夜、健太郎の会話がとにかく妙に熱かった。自分のことしか見えてないというか、人の話をまったく聞かないで、ずーと、1点を見て1人でしゃべってた。正直、また、やってんじゃないか? と思ったら‥‥。

 敏の悪い予感が的中した。04年5月29日、清水は覚醒剤取締法違反で4度目の逮捕となる。当時、清水はVシネの「雀鬼」シリーズなどがヒットし「Vシネの帝王」と呼ばれ、人気を回復していたものだが、その輝きをまたもやみずから手放した。逮捕によって周囲に迷惑をかけることも、繰り返し学んできたはずだが‥‥。

 捕まる半年前にシングルCD「OYAJI(親父)」をリリースしたんだけど、捕まっちゃったから売れなくて廃盤。CDを回収して500万円の大損だよ。まぁ、しょうがねぇなって。

 あれは治らないよ。病気だからね。

 その後も清水健太郎は薬物をやめられず、逮捕され続けた。そのつど、敏のもとには取材依頼の連絡が入るが全て断ってきたという。

 ごく最近、清水健太郎に話を聞いた芸能レポーターの石川敏男氏が明かす。

「今は奥さんや周りの人が監視してるから、完全にクスリはやってない状態。黒い交際も一切なくて、地方での仕事も1人で行かずに、いつも奥さんを同行させてるみたい。一生懸命、アルバムを売る努力をしてますよ」

 そうした姿勢が今度こそブレないことを願いたい。

 ただでさえ芸能界では、薬物事件の話題が後を絶たない──。

 俺、クスリって1回もやったことないんだよね。あれは精神的に弱い連中がハマっちゃうんだろうけど、バカだとしか言いようがないね。

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