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サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「アンビシャスの末脚が炸裂する」

 今週は「安田記念」が東京で行われる。今年は香港馬2頭が参戦。迎え撃つ日本勢は、前哨戦で2年半ぶりの勝利を手にしたイスラボニータを筆頭に、好メンバーがそろった。はたして、春のマイル王に輝くのはどの馬か。

 怒濤のごとく続いた春のGI戦も今週で幕。その掉尾を飾るのは、春のマイル王決定戦・安田記念だ。

 96年に現行の3歳54キロ、4歳上58キロ(牝馬2キロ減)の斤量設定に改められて行われているが、おもしろいもので、よく荒れるGIとして知られる。

 馬単が導入された03年以降、これまでの14年間、その馬単で万馬券になったのは半数以上の8回(馬連は6回)。この間、1番人気馬は4勝(2着1回)。2番人気馬は3勝(2着1回)という具合だ。

 今年はどうだろう。前評判からはイスラボニータ、ステファノス、レッドファルクス、そして昨年の覇者ロゴタイプといった既成勢力が有力候補にあげられており、絶対視されるような抜けて強力な主力馬は見当たらない。何となく波乱ムードではないか。

 前述した有力馬は今がピークと思える6、7歳馬。実際、データからも6、7歳馬の連対率は高い。03年以降に限っても6歳馬は7勝(2着2回)と圧倒的だ。

 ならば、これら有力どころのいずれかを中心視するのが筋ということになるが、イスラボニータ、ロゴタイプは決め手に甘く、ステファノス、レッドファルクスは、安定感に乏しい。

 つまり、いずれも決定打を欠く印象で、全幅の信頼を寄せ切れない。

 それに今回は香港からの刺客が2頭。コンテントメントは、先のGIチャンピオンズマイルの勝ち馬で、ビューティーオンリーは、そのクビ差の2着馬。後者は昨暮れのGI香港マイルを制しており、ロゴタイプ(5着)を退けている。この2頭とも“本気度”は高く、軽視は禁物だ。

 ということで、ここはハイレベルの混戦模様と捉えるべきだろう。

 昨年の安田記念はロゴタイプが逃げ切った。が、府中のマイル戦はこうしたケースは少なく、おおむねハイペースで流れることから、差し脚を武器にした末脚自慢の馬に軍配が上がることが多い。当方としても、しまいに賭ける馬に注目してみたい。

 最も狙ってみたいのは、アンビシャスだ。

 GIに格上げされた前走の大阪杯は、連覇をもくろんだものの流れが向かず、キタサンブラックの5着に終わった。早くからGI級の素質馬と高い評価がありながら、GIでは、一息足らずの結果で、陣営はストレスを募らせている。

 ディープインパクト(三冠)×エルコンドルパサー(ジャパンC)×レインボークエスト(凱旋門賞)という血統配合で、それゆえ中距離を中心にレースを使ってきた。しかし、気性面に問題があり、騎手との折り合いに難がある馬。GIで答えが出せないできたのは、道中でどうしてもスムーズさを欠いてしまっていたから。そこで陣営は、流れが速くなりやすいマイル戦に照準を合わせることにしたわけだ。

 ツボにハマった際の強烈な末脚は、この馬の持ち味でもある。マイル戦は久々になるが、新馬-特別と連勝した時は、ともにマイル戦。実績からもマイル戦が合っていることはわかるというものだ。

 状態もすこぶるいい。休養を挟んで今期3戦目。気配がグンとよくなって稽古での動きは実にスムーズ。

「ひ弱さがなくなり、馬体に丸みが出た。状態に関しては満足がいく」

 こう言って仕上がりのよさを強調するのは音無調教師。1週前の追い切りも軽快かつリズミカルだった。

 ソーマレズ(凱旋門賞、パリ大賞典)ほか、近親に活躍馬が多い良血。好走必至と見た。

 穴中の穴はトーキングドラム。目下、絶好調で充実一途。良馬場での大駆けが十分期待できる要注意馬だ。

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