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なぜドロ沼巨人軍はここまで転落したか!(2)「想定外」だったマギーの活躍

 話に出た小林はミットを早くからスーッと構えるのよね。これでバッターはある程度コースが内か外かわかる。古田敦也なんかは体を揺らして投げる直前にフッと構える。チロチロするもんだから、投げにくくて嫌いだったんだけど(笑)、バッターに読まれないためには必要なことなんだよ。

松本 確かに捕手の動きを打者は気にするね。

西本 見る打者もいるからな(笑)。

 小林は正統派すぎるんです。もう少しズルくなるというか、細部まで考えないと勝てませんよ。巨人の捕手はオーソドックスすぎる。格好よく言えばそれが「王道」だけど、11連敗したらもはや王道じゃないでしょ(笑)。(座談会収録日は11連敗翌日の6月7日)

西本 リードというのは「導く」だから。サインを出すだけがリードではないよ。構え一つにしても膝を広げると広く見えるけど、縮めていくと小さく見える。的が大きくなると、投手は「あの辺りでいいのか」となるけど、小さく構えられると「ミスは許されない、ここに投げなくては」という気持ちになり、集中しやすくなるからね。こういう意識を構えで伝えることもリードで大事なこと。

 少し強い言葉を使ってしまうけど、「ちょっと浅いんじゃないの?」と思うね。

──昨年チームトップの打撃成績を残した村田修一はマギーに三塁手の座を奪われ、ベンチの日々が続いています。

 当初はマギーを開幕から1カ月間使う予定だったんです。で、ダメだったらクルーズを上げて村田をスタメンにと考えていた。

松本 だけど、マギーが予想をはるかに上回る成績を残して外せなくなったんだよな。これでセカンドをクルーズにできなくなって、尾を引いている。

西本 ベンチが実際にマギーの成績が悪かった時、よかった時の策をどこまで練れていたのかは疑問だね。

 マギーを外せなくなるやアルバイトみたいな二塁手を取っ替え引っ替え使わざるをえなくなり、素人みたいなエラーが出る。キャンプでもセカンドは何人かがちょこちょこ練習している程度だったから、本当に対策はできていたのかね。

西本 村田は昨年、野手でいちばんよかった。投手でいえばエースを外すようなもの。極端な話、村田を固定してマギーとクルーズで争わせればよかった。そうすれば阿部も一塁で使えるわけ。いちばん打てるバッターを外してオーダーを組むのはどうかと思う。

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