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記事全文を読む→天才テリー伊藤対談「香西かおり」(3)演歌の若手たちは今大変なんですよ
テリー 民謡歌手としてはどのぐらい活動したんですか?
香西 まるまる4年ですね。そのあと、2年間のトレーニングを積んで、88年にあらためて演歌歌手としてデビューしました。
テリー そして91年に出した3枚目のシングル「流恋草」が大ヒット。あっという間に売れっ子になっちゃった。
香西 そうですね。ありがたいことに、この歌で「香西かおりという歌手がいるよ」っていうことを皆さんに知っていただけました。
テリー 大ヒットすると、生活も変わるでしょう?
香西 う~ん、どうなんでしょう‥‥。今思い返すと、ただただ忙しくなった印象しかないですね(笑)。本当にキャンペーンや地方営業ばかりで、お家に帰る時間がなくって。ただやみくもに走り回ってました。
テリー しかも、この曲で紅白にも初出場ですもんね。そう考えてみると、香西さんって、ずっと恵まれているんじゃないですか。仕事の浮き沈みがあんまりない印象なんだけど。
香西 そうですね、ずっと何となく芸能界にプカプカと浮いてます(笑)。私たちの世代って「永遠の若手」なんですよ。何しろ下の世代が育たないものですから。
テリー 香西さんの世代っていうと、あとはどなたが?
香西 藤あや子さん、坂本冬美さん、伍代夏子さん。あと、少し下だと長山洋子さんとか。
テリー すごい! 確かにそうそうたる顔ぶれだ。たぶん、若手は相当怒ってると思うよ、「こんな牙城、崩せるか!」って(笑)。
香西 アハハハハ! いつまでたっても、いなくならないから。この世代は、音楽祭やテレビの歌番組がたくさんあった華やかな時代に、ギリギリ間に合っているんです。
テリー ああ、なるほどね。露出が少なくなると、認知されるのも大変だよね。
香西 そうなんです、特に演歌は本当にプロモーションする場がなくて。若手の多くは、どんな歌を歌ってるのか、そもそも歌手であることもアピールできなくて、かわいそうな状況なんです。
テリー もちろん実力が伴わないとダメなんだけど、そういう意味では、香西さんは実にいいポジションにつけたんだね。
香西 たまたま時代が味方してくれたんでしょうね。
テリー 実際、お笑い界もそうなんですよ。若手にとっては(ビート)たけしさん、(明石家)さんまさん、タモリさん、所(ジョージ)さんが邪魔でしょうがないんだから(笑)。
香西 フフフ。男性演歌の方では、氷川きよしさんがちょうどそういう存在になっていると思います。
テリー 彼、ずっとトップを走ってますよね。
香西 ええ、後ろから追いかけても、誰も彼を超すことができない。
テリー また特別な声をしてるうえに「きよしのズンドコ節」みたいないい曲までもらっちゃってるから、もう子供からお年寄りまで、みんないっちゃうよ。
香西 氷川さん、ずっと「若様」ですから。昭和の男性アイドルを彷彿させるところもありますし、独自の地位を確立しちゃっているもんですから、やっぱり追う者は大変ですね。
テリー そうだよね。でも最近、三山(ひろし)さんとか山内(惠介)さんとか、気になる若手も出てきてるじゃないですか。
香西 そうですね、何とか彼らにも、氷川さんに追いつけ、追い越せの気持ちで頑張ってもらわないと。
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