芸能

ビートたけしの名言集「朝の生放送をドタキャンしてしまった殿」

〈たけし 生放送ドタキャン!〉

 先日、こんな見出しが、スポーツ新聞やネットニュースに勢いよくあがりました。説明します。映画の宣伝を兼ねて実現した、10月2日から期間限定、月~金の帯で朝7時半からの生放送、テレビ東京系「おはよう、たけしですみません。」。その番組の週の真ん中水曜日に、殿は見事に“スタジオに来ない”といった事態を引き起こすと、翌日には、目の下にクマのメイクと点滴姿で現れ、「昨日は体調が悪かった」「飼っている犬の調子が悪かった」等々、大変ふざけた姿で“おかしな理由”を述べたて、煙に巻いたのでした。

 このドタキャンについて、“あれはたけしの演出で、あらかじめ休むのは決まっていた”“いや、昔みたいにお化けが出たからだ”等々、いまだ憶測が飛びかっています。で、ビートたけしの近くにいる者として言わせていただくと、もうこれは、“ただのズル休み”です。はい。きっと、殿はただ、“朝、眠かっただけ”だったのでしょう。それと、殿の中で“ハナから休む気”があったのも事実です。番組が決まってから、

「5回中1回くらいは行かないから。あとはダンカンとか水道橋が俺の代わりにやるってのもアリだな」

「もし俺が行かない日があったら、代わりにクマのぬいぐるみを置いとけ」

 と、冗談半分、本気半分、うそぶいていました。さらに、これは確かな情報ではないのですが、

「もしかしたら明日は行かないかもしれないから、ゾマホン、明日は付き人に来なくていいぞ」

 と、弟子のゾマホンに、“まるで他人事のように、予告していた”といった話もあるとかないとか。ですから、総括すると、“うっすらと殿の中にあった、休むつもりでいた気持ち”と、“朝方、本当に眠くなってしまった”、そんな事象が重なり合い、“たけし不在の生放送”になったのでしょう。で、この騒動を見ていて、つくづく、“ビートたけしはどこまでテレビで遊ぶのよ!”と、ツッコミたくなります。殿の口癖の一つに、「遊ぶ」といったものがあります。例えば、特番などの会議で、

「もうあとは、現場に行って、○○○(出演者)捕まえて、ワーワー遊んでりゃいいだろ」

 こういった発言を聞くたびに、“殿だから遊べるわけで、他の人は、テレビの中ではなかなか遊ばせてもらえない”といった当たり前の感想を抱きます。

 テレビ番組は、局に制作会社にスポンサーにと、たくさんの“まじめな大人”がかかわるコンテンツです。しかも今のこのご時世、なかなか“ふざけたこと”はさせてもらえません。そんな中、あらかじめ遊ぶこと、ふざけたことを許されている殿は、はっきりと治外法権です。

「テレビでどこまで遊べるか。ある意味、そこが勝負なんだ」

 以前、こんなことも言っていた殿。まだまだ、遊びは続きそうです。

ビートたけしが責任編集長を務める有料ネットマガジン「お笑いKGB」好評配信中!

http://www.owarai-kgb.jp/

◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
2
3Aで好投してもメジャー昇格が難しい…藤浪晋太郎に立ちはだかるマイナーリーグの「不文律」
3
「コーチに無断でフォーム改造⇒大失敗」2軍のドン底に沈んだ阪神・湯浅京己のボコボコ地獄
4
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
5
【大騒動】楽天・田中将大が投げられない!術後「容体不良説」も出た「斎藤佑樹との立場逆転」