スポーツ

WBCジャパン暗雲、正捕手と4番が白紙になる

 投手の核がダルなら、野手は前回大会に続いて、ヤンキースのイチロー(39)に任せたいところだ。

「孤高のイチローは浮いてしまう側面もありますが、実績を考えれば、どんなメンバーが集まっても重しになる。ところが、マリナーズ時代とは違い、球団内での発言権が絶対ではなくなったイチローは、ヤンキース残留、他球団移籍にかかわらず、メジャーにいるかぎりは出場が不確定です」(前出・スポーツ紙デスク)

 キューバをはじめとする海外投手のムービングボールに対応するには、メジャー戦士の代表入りが不可欠だが、前回大会で3割2分4厘、7打点と活躍したブルワーズ・青木宣親(30)も出場は微妙である。

「レネキー監督からは『チームを離れることで何かを失うだろう』とプレッシャーをかけられています。たとえ代表入りしたとしても、投手同様に制約がつくでしょう。例えば、調整させるために一定の打席数に達するまでは下げさせないといった条件です。その場合、もちろん青木が打ち続ければ問題ないですが、不振になっても下げられないという弊害が出てきます」(前出・メジャー担当記者)

 前出・球界関係者は言う。

「第2回大会では、第1回大会の経験者がチームを牽引しました。今回も第2回大会の経験者が引っ張るのが理想です。ところが、イチローと青木は出場が不透明。来シーズンに再起をかける松坂にWBC出場の余裕はありません。城島健司(36)は引退し、オフにメジャー入りを目指す西武・中島裕之(30)、阪神・藤川球児(32)が新天地でのキャンプを軽視することはできない。そして両左腕、巨人・杉内俊哉(32)、オリオールズ・和田毅(31)も故障明けで、計算が立ちません

 メンバーが前回とはガラリと変わりそうな様相なのである。

 そんな中、山本監督は、半ば公然と、巨人・阿部慎之助(33)のキャプテン就任をほのめかしていたが、当の阿部は日本シリーズ第3戦途中から右膝の負傷で欠場している。

「阿部の故障は長引きそうですよ。もともと巨人では『凡打で無理して走らなくていい』と指示が出ているほどの状態なんです。たとえWBCまでに日本シリーズ前の状態に戻ったとしても、代表の試合で走らないなどもってのほかでしょう。すでに、“おかわり”こと西武・中村剛也(29)も10月中に左膝の手術を受けたばかりで出場は絶望的。もし阿部までいなければ、正捕手と4番が白紙の状態となります」(巨人番記者)

 早くも暗雲が垂れこめ始めたが、野球評論家の江本孟紀氏は冷静にこう語る。

「いっそのこと、代表選手を24歳以下に限定して、もう若い選手に任せたらどうでしょう。そして引退したばかりで現場を知る、金本と小久保をコーチで入れるんです。監督は誰がやってもいいでしょう」「浩二ジャパン」には、3連覇に向け、こうした逆風をはね返してほしいものだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
【戦慄秘話】「山一抗争」をめぐる記事で梅宮辰夫が激怒説教「こんなの、殺されちゃうよ!」
2
神宮球場「価格変動制チケット」が試合中に500円で叩き売り!1万2000円で事前購入した人の心中は…
3
巨人で埋もれる「3軍落ち」浅野翔吾と阿部監督と合わない秋広優人の先行き
4
永野芽郁の二股不倫スキャンダルが「キャスター」に及ぼす「大幅書き換え」の緊急対策
5
「島田紳助の登場」が確定的に!7月開始「ダウンタウンチャンネル」の中身