芸能

天才テリー伊藤対談「立川志らく」(1)テレビは合わないと思っていました

●ゲスト:立川志らく(たてかわ・しらく) 1963年、東京都生まれ。日本大学芸術学部在学中に落語研究会に所属。大学4年時に同会OBの高田文夫氏の紹介で立川談志に入門、立川志らくを名乗る。88年に二つ目、95年に真打昇進。二つ目時代は、兄弟子の談春と「立川ボーイズ」として活動、深夜番組「ヨタロー」に出演するなど注目を集める。その後、映画と古典落語を合体させた「シネマ落語」を創作するほか、書評や映画評の執筆、映画・演劇の作・演出・監督を務めるなど、多方面で活躍。2015年から独演会「立川志らく落語大全集」を開始、16年かけて203席を演じる予定。現在、TBS「ひるおび!」のコメンテーターを務め、今年上半期の「テレビ番組出演本数ランキング」の「ブレイクタレント部門」で1位に輝いた。

 落語立川流の真打として多くのファンを沸かせている落語家・立川志らく。最近では情報ワイド番組のコメンテーターとしての活動もスタート、お茶の間でその存在感を増しつつあるが、落語家までの道のりから師匠・立川談志の思い出まで、天才テリーを相手に語り尽くした!

テリー 師匠は、今年上半期の「テレビ番組出演本数ランキング」の「ブレイクタレント部門」1位に輝いたそうですね。現在も、TBSの「ひるおび!」にコメンテーターとして毎日ご出演されていますけど、そんな状況をどう思われていますか。

志らく スタッフから「こんなこと言え」「言っちゃダメだ」と言われることなく、好き勝手言わせてもらっていますから、毎日楽しませてもらっています。

テリー 落語家さんにとっては、(落語の)枕を話すようなものですかね。

志らく はい、「世情のアラで飯を食い」が落語家ですから。普通、落語家は毎日寄席に出て、その日の出来事についてしゃべるものですが、立川流は寄席がありませんから、それができないんです。ちょうど「ひるおび!」がそんな場になってくれているので、ありがたいですね。

テリー 周りの反響もあると思いますけど、その辺りはいかがですか?

志らく なにしろ、いいかげんなことばっかり言うもんだから「なんだ、このバカは」と怒る視聴者もいるんですが、実際バカなんだからしょうがない(笑)。こっちは政治について勉強してるわけでもなく、32年間落語をやってきた感覚でしゃべってるだけなんですから。まあ、なるべく当たり障りなく、しゃべっていますけどね。

テリー 毎日テレビに出るようになって、何か変わったことはありました?

志らく バラエティ番組にも時々呼んでもらえるようになりましたね。実は、テレビって、ずっと自分には合わないと思ってたんですけど。

テリー それはまた、なんでですか?

志らく 若い頃にちょっと深夜番組に出たりしたんですけど、もともと(十代目)金原亭馬生師匠が好きでこの世界に入ろうと思った人間ですから「落語だけで生きていこう」と、自分で決めていたんです。

テリー もったいない。

志らく ところが(師匠の立川)談志がある時、当時私のマネージャーだった自分の弟に、「なんでおめえは志らくをスターにできねぇんだよ」と言ったらしいんですよ。談志は、爆笑問題の太田(光)君みたいな売れてる人が好きですからね。自分ではそれなりに頑張っていたつもりなんですが、師匠にそんなことを言わせてしまうなんて、ものすごく親不孝な感じがしたんですよ。

テリー なるほどねェ。

志らく それで親孝行のために、もう少し落語以外で知名度を上げる方法はないのかと模索する中で、周りは大反対でしたけど、こういう仕事もお引き受けすることにしたんです。

テリー 実際、やってみての感想はどうですか。

志らく 我ながら使いみちのない面倒くさいタレントだと思うんですが(笑)、これが毎日テレビに出るようになってね、何がどう転ぶかわからないですよ。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
これは太川陽介を勝たせるため…「バスvs鉄道対決旅」で鉄道マニアの村井美樹にかけられた「疑惑」
2
太川陽介「元祖バス旅」ついに復活で「新パートナー」は実験的な「日替わり」も…
3
移籍先が見つからない田中将大の「救世主」はまさかの「明石家さんま」だった
4
久留里線と大鰐線に続いてしまうのか…いま最も「廃線危機」にある路線
5
プロ成績は歴然だけど…元日本ハム・斎藤佑樹と元楽天・田中将大「現在地と明暗」皮肉な大逆転