スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「穴はサクステッドの変わり身」

 年が明けて徐々にクラシック候補の顔ぶれがしぼれてきた。今週の京成杯は、皐月賞、ダービーへの一里塚。同じ中山芝2000メートルで行われたホープフルSが昨暮れよりGIに昇格。それだけに、メンバーを比べると、やや小粒である。

 しかし、だからといって、どんな大物が隠れているか。キャリア1、2戦の馬が多いだけに、わかりはしない。そうした値踏みをしながら検討、観戦するのが、明け3歳戦の楽しみでもある。

 このレースを勝ってダービーを制した馬に近年、エイシンフラッシュがいるが、他ではナカヤマフェスタ(09年2着。宝塚記念勝ち。凱旋門賞2着)ぐらいで、やはり全体からすれば評価は劣るのか。

 今年はどうだろう。ざっと見渡したところでは、昨年(勝ち馬コマノインパルス)より、レベルが高いと思えてならない。ジェネラーレウーノ、デルタバローズなどはそのクチではないか。いずれにせよ、見応えあるレースが期待できそうだ。

 この重賞に馬単が導入された03年以降、これまでの15年間、その馬単で万馬券になったのは4回(馬連0回)。とはいえ、この間、1、2番人気とも連対を外したのはわずか2回。人気、有力どころから何点か手広く流すのが馬券の妙味と言えそうだ。

 あらためて顔ぶれを見てみよう。新馬戦を勝ったのみだが、前記したデルタバローズは、勝ちっぷりのよさから、なかなかの逸材であることは確かだ。少し間隔を開けたが、短期放牧でリフレッシュされ、ここ目標にきっちりと調整されてきている。評価どおり、有力候補の一頭であることに違いない。

 着差はわずかだが、2着馬を競り落として未勝利を勝ち上がったエイムアンドエンドは、母が重賞(福島牝馬S)勝ち馬で、ゼンノロブロイ(天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念)を近親に持つ良血。これからの成長が見込める。

 が、そうした評価の高い馬以上に注目したいのが、サクステッドだ。穴党としては、こいつをイチオシしたい。

 デビュー戦は単勝67.1倍の大穴での完勝。周囲を驚かせたが、前走の萩Sは5着。しかしこれは、一息入ったあとで、重め残りの状態。しかも道悪(重馬場)で終始ノメりどおし。脚を取られていたため、参考外にしてもいい。

 使われた今回は違う。短期放牧でしっかりとケアされ、乗り込み量は豊富。中間の稽古の動きも滑らかで、実にリズミカル。状態は一変しているだけでなく、成長さえうかがわせている。

「馬体が引き締まって、たくましくなっている。動きも伸びやかになっており、背丈も伸びた。前走とは違う」

 こう言って目を細めるのは、小西調教師。ならば変わり身が見込めるというものだ。

 父タートルボウルは、GI1勝の一流とは言いがたいマイラーだったが、種牡馬として成功。母系もよく、アルナスライン(菊花賞、天皇賞・春ともに2着)など、近親、一族に活躍馬が多くいる。新馬戦で見せた上がり33秒9の強烈な末脚が武器で、器用さがあって立ち回りも上手。直線に坂のある小回りの中山芝2000メートルは、ピッタリではないだろうか。良馬場条件に大きく狙ってみたい。

 連下は当然、有力どころということになるが、注目したいのは1戦1勝のイェッツトだ。

 金成調教師みずから「隠し玉」と公言し、そのとおり、26.6倍の単勝でデビュー戦を完勝。それでいて「六~七分の仕上がり」(金成師)だったのだから、上がり目は十分。中間も順調そのものとあって、目は離せない。

 ライトカラカゼにも注意を払いたい。こちらはクリールカイザー(AJCC)の全弟。レースセンスはクリールカイザーより上との評判だけに、軽視は禁物だ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
フジテレビ・井上清華アナ「治らない顎関節症」と「致死量ストレス」の不穏な関係
2
新2軍球団「オイシックス新潟」でくすぶる元広島・薮田和樹と元阪神・高山俊の「1軍復帰ロード」
3
あの「号泣県議」野々村竜太郎が「仰天新ビジネス」開始!「30日間5万円コース」の中身
4
上毛電鉄「800形」新型車両が全線営業開始!「700型」とは違う「ガッカリ&歓喜」ポイントがあった
5
年俸4億円を捨てた渡邊雄太「NBA撤退⇒日本Bリーグ」でグッズ収入「争奪戦」