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記事全文を読む→森永卓郎の早わかり解説 橋下ハン、「大阪都」って庶民は儲かるんでっか!?(1)
「大阪秋の陣」と銘打たれた11・27大阪ダブル選挙まで残すところ50日を切った。府民ならずとも、このところやたら耳にするのが橋下徹知事の「大阪都構想」。ところで、いまさら東京のマネして「大阪都」って‥‥、ワテらにとって何か意味あるんでっか!?
大阪府は市長が牛耳っている
「平松市長は都市経営のビジョンがなく、大都市、大阪市のトップとしてふさわしくない! 大阪維新の会が、市役所から市民を解放する解放戦争になる!」
ダブル選で一騎打ちを果たす現職・平松邦夫大阪市長(62)が、今度の市長選挙に出馬表明したことに対して、強烈な罵声を浴びせかけた橋下徹府知事(42)。ここは橋下維新軍にとって鳥羽・伏見の戦い、官軍・大阪市役所を追い落とすべく、初陣はヒートアップする一方だ。
その橋下府知事が選挙戦の旗印に掲げるのが「大阪都構想」。その構想とははたしてどんなものなのか。政治評論家の本澤二郎氏が説明する。
「大阪府は、そのど真ん中を占める大阪市が実権を握り、知事とは肩書ばかりで何もできない。そこで橋下知事は東京都を手本とし、区政を敷き、民意を反映した区長を置くことで、より民主的なシステムに変えようとするのが『大阪都構想です」
市政120年の歴史を誇る大阪市と大阪府は、同じ地に2人の首長をいただくだけに、まさに犬猿の仲。二重行政により生み出された数々のムダは「府市合わせ(不幸せ)」と揶揄された。
「橋下徹 改革者か壊し屋か」(中公新書)の著者でジャーナリストの吉富有治氏が語る。
「その典型的な例が西日本一の高さのビルと競い合ったWTCコスモタワー(大阪市)と、りんくうゲートタワー(大阪府)です」
どちらも第3セクター方式で、それぞれ1193億円、659億円の総工費をかけて建設されたバブルの象徴だ。その二重構造に一気に風穴を開けるのが「大阪都構想」のはずだが、地方自治を専門とする明治大学政治経済学部・牛山久仁彦教授が疑問を提示する。「橋下知事は、大阪府と大阪市が同じことをやっていてムダが多いと言います。それならば、本来はどちらがやるかを話し合って調整すればいいだけの話です。東京23区をモデルにしているなら、東京では区の権限を増やす分権化を進めているので、むしろ反対のことをすることになります」
経済評論家の森永卓郎氏もこう看破する。
「『大阪都』とは、大阪を活性化したいんじゃなく、大阪を支配するための枠組みなんだと思います。大阪市と堺市をくっつけて区に分割し、権限を弱めて、橋下理論の政治を隅々まで行き渡らせる。そのために、わざわざ知事から市長に鞍替えしてまで平松征伐に打って出ようというわけです」
しかし、前出・本澤氏は次のように言う。「実質、大阪府は大阪市長が牛耳っているため、〝市長〟レベルのセンスで動かすとなると、それこそ、上海、北京などの海外都市に対抗できないという危機感もある。大阪都構想そのものは十分に検討に値するものだと思います」
はたして橋下都構想の真偽とは─。
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