芸能

増田惠子「ストレスって、あまりにもたくさんだと気づかない」

テリー よく聞かれると思うんだけど、ピンク・レディーの時って睡眠時間はどのぐらいだったの?

増田 ひどい時は1日45分とか50分とか。移動中に少し寝たりしたかもしれないけど、それでも3時間寝られれば御の字でしたね。

テリー 今はコンプライアンスがあって、テレビ局も深夜に収録しなくなったけど、昔はね。

増田 大変でしたよね。トイレに行きたくても、「時間ないから」って言われると我慢するじゃないですか。それで膀胱炎になったとか何度もありますよ。

テリー あらら~。

増田 でも、当時は歌番組がいっぱいあって、歌手はみんな忙しかったから、自分たちだけ特別忙しいとか寝てないみたいな感覚はなくて。とにかく覚える時間が欲しくて、睡眠時間を削ったりしてましたよね。

テリー 覚えるっていうのは歌とかダンスとか?

増田 やっぱり求められるものが、すごく高かったので、到達するまでに時間がかかるんですよね。で、睡眠時間を削るんですけど、それでもここまでしか行けなかったとか。

テリー それは事務所に言ったりしないの?「もう少し歌やダンスを覚える時間を確保してほしいんですけど」とかって。

増田 「できないなら、いつでも静岡に帰っていいよ」って言われたら困るじゃないですか。やっとつかんだ大好きな仕事だから。

テリー まあね。

増田 だって、デビューして半年後ぐらいにやっと「ペッパー警部」がランクインして、レコード大賞を取ったのがデビューして2年後なんですよ。だから、キャリアからしたらほんとに新人で、番組に出てディレクターさんから「ピンク・レディーさん、真ん中に行ってください」って言われても、周りは全部先輩だから、「いや、私たちこんなところにいたら申し訳ないね」って、いつも袖のほうに行っちゃったりして。だから、そういう意味では、売れてる実感みたいなものも全然なかったし。

テリー ということは、天狗になったことがない?

増田 なったことがない。

テリー でもさ、忙しいことには変わりないわけで、ストレスだって溜まるでしょう? それはどう解消してたの?

増田 ストレスって、ちょっとあるから気づくんで、あまりにもたくさんだと気がつかないんですね。だけど、やっぱり何より歌って踊れることが幸せだったから、あんまりストレスは感じてなかったのかもしれないです。

テリー エラいなぁ。

増田 でも、いつもパンパンの風船みたいな感じだったから、ちょっと優しくされたらパーンって弾けて、号泣したまま、何が悲しくて泣いてるのかわからないとか。逆に笑い出したら止まらないとか、ちょっと精神的におかしかったとは思います。それでも今、こうやって元気で生きてるし、あとはやっぱり大好きなことを仕事にできて、夢を叶えたので、良かったと思ってますけど。

テリー 過密スケジュールの中で、ミーちゃんとはどういう話をしてたの?

増田 うーん、どんな話をしてたかはあんまり記憶にないんですけど、例えば「この後、帰ってシャワー浴びてちょっと寝る? それともどこかで何か買ってもらって食べる?」「いや、とにかく帰って寝る」とか、そんな感じだったかな。とにかく忙しくて、会話を楽しむ余裕はなかったですよね。

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