社会
Posted on 2023年01月21日 05:58

「屋内でマスク不要」は喜ぶべきか…「同調圧力の逆転」で電車内トラブルの危険性

2023年01月21日 05:58

 岸田総理が1月18日、加藤厚労相らと首相官邸で、新型コロナウイルスの感染症法上の分類見直しについて協議した。20日には再度会議を開いたが、今春をメドに「2類相当」から「5類」引き下げに向けた具体的な検討を指示するという。

 現在、新型コロナは「新型インフルエンザ等感染症」に含まれる。これが「5類」となることで、扱いが季節性インフルエンザ並みに変更される。

「この動きをきっかけに、再び論争が巻き起こっているのが、マスク着用の是非について。分類引き下げに合わせて屋内での着用が『原則不要』になる予定で、マスク反対派の勢いが増し、着用派が押され気味になっている。このままいけば、今度は『同調圧力』をかける側が着用派から反対派へ移りそうな気配です」(ジャーナリスト)

 現状、マスク着用については、政府による昨年5月の「基本的対処方針」で、屋外では「会話をしなければ季節を問わず原則不要」、屋内では「距離が確保でき会話をほとんどしない場合を除き、着用を推奨」としている。それが屋内でも不要になるわけで、いよいよ日本にも欧米並みの日常が戻ることに。だが約3年間にわたって着用が習慣化した今、この大転換に戸惑う人は少なくないだろう。

「専門家の間でも、マスク着用の効果が低いとする指摘もあれば、一定の効果があり、第8波の最中に『不要』とするのは早すぎる、とした意見もあって、まちまちです。そもそもマスク着用は飛沫を撒き散らすのを防ぐためのものだけに、個人に任せればいいという問題でもない。政府の今後の発信内容いかんでは、論争がさらにヒートアップしそうです」(前出・ジャーナリスト)

 電車内でも「不要」になるのか、といった疑問の声もある。トラブル続出の引き金にならなければいいが…。

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/6/24発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク