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18分割に刻まれた10の死体が…上映禁止騒動後に公開された最恐ホラー映画のヤバさ

 映画タイトルと登場人物のセリフなどをめぐり、韓国で公開中止を求める訴訟に発展していたホラー映画「雉岳山(チアクサン)」が、裁判所による上映禁止仮処分申請の棄却を受け、当初の予定通り、9月13日から公開された。

 これはキム・ソンウン監督がメガホンをとる作品で、1980年に韓半島の内陸山間部に位置する雉岳山で起こったとされる、バラバラ殺人事件にまつわる怪談をモチーフにしたもの。この山に登ったマウンテンバイクサークル「サンガジャ」のメンバーたちが謎の事件に巻き込まれ、次々に命を落としていく。背筋が凍るホラーである。韓国エンタメを取材する記者が解説する。

「ベースになるのは、40年前にこの山で、18分割に刻まれた10の死体が発見されたという『雉岳山18分割連続殺人事件』と呼ばれる怪談。以前から噂が噂を呼んでいた話です。この事件はなぜか公にはならず、秘密裡に捜査が行われたものの、結局は現在までに犯人逮捕には至っていないといいます。むろん都市伝説の類といっていいのですが、雉岳山が実在することから、所轄の江原道・原州市の警察には『連続殺人事件は本当にあったのか』『警察は事件を隠蔽したのか』といった電話が殺到し、警察が『そんな事実はない』とのコメントを発表したことで話題になりました」

 今回の映画は、そんな騒ぎに目を付けた監督が製作に乗り出したというわけだが、映画のタイトルをそのまま「雉岳山」としたため、原州市側と市民団体が「地域のイメージが著しく損なわれる危険性がある」として8月27日、製作会社を相手に上映禁止の仮処分を申請していたのである。

「市側はタイトルの変更及び、セリフの削除などを求めたものの、製作側は『本編に登場する実際の地域と事件とは関係なく、内容はフィクションであるとの記述をキチンと記載している』として要求を突っぱねた。ただ、原州市周辺ではここ最近、実際に登山道での強盗傷害事件や婦女暴行などの犯罪が多発していることもあり、映画の影響で犯罪が助長されるのでは、との懸念が広がっています」(前出・韓国エンタメ記者)

 というのも、近年の韓国ではソウル・新林洞での通り魔事件をはじめ、異常な動機による犯罪が相次いだ。警察は大規模な組織改編を行い、近く民生治安強化案を発表すると伝えられる。

 犯罪者の中には、バイオレンスやホラー映画に影響され、犯行に及んだ者もいるという。この映画上映により、模倣犯が現れる可能性は捨てきれないのである。

(ジョン・ドゥ)

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