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総理の命運さえ握り、今や「森さんに目をつけられたら、次の選挙で議席を失う」とまで永田町でささやかれる森氏。その言動に「我が身の危機」として、心底震え上がっているのが下村文科相だ。
7月21日、都内で開かれた東京五輪・パラリンピックの関連会合で、下村文科相は新国立競技場に関する閣僚会議に出るため、開始10分で途中退席することになった。その場で出席者の森氏に申し出ると、みるみる表情が険しくなり、下村文科相が何度も頭を下げる場面が見られた。そして下村氏が退席後、森氏は会合参加者にこう語ってみせたものだ。
「呼びかけた下村文科相が直ちに退出するというのはきわめて非礼だ。きわめて不愉快な気持ちになりましたね。だから、皆さんもそうだと思うので、僕から言っておきます」
メディアの前で叱責したのには、ある狙いがあった。政治部デスクが話す。
「新国立競技場の問題では、責任者不在が報じられています。そこで下村氏を問題の“戦犯”にしようとしているのです」
総理時代を彷彿させる言いたい放題の“暴走老人”をストップさせられる人間はいないのか。
安倍総理も「そこまで気を遣う必要があるのか、と思うほど何か問題が起きると森氏に意見を求めています」(官邸関係者)というのだが、自身を脅かす存在、ということとは別に、森氏を重用せざるをえない理由が──。というのも、森氏は議員時代から引退後の現在もロシアとの外交を重視し、頻繁に訪問してプーチン大統領から、「ヨシ」と呼ばれるほど良好な関係を構築。昨年9月10日にモスクワのクレムリン(大統領府)で会談した際には、安倍総理から託された親書を手渡してもいる。
「今後、安倍総理が力を入れるのは、ウクライナ危機で日本が発動した対ロ制裁で冷えた関係を取り戻すこと。ロシアとの強いパイプを持っているのは、自民党では森さんだけなんです」(東京新聞編集委員・五味洋治氏)
昨年2月20日、福岡市内のホテルで講演した時には、北方領土問題について、
「特区にして両国で経営するやり方もある。どちらの国も負けたことにならない具体案を日ロ両国の政府が真剣に考えている。安倍総理とプーチン大統領が安定した政権基盤のもとで意見交換して解決できれば、戦後処理の最大の成果になる」
と持論を展開していた。日本政府はプーチン大統領の年内訪日を目指しており、そうなると口を閉じていられない森氏の“放言パフォーマンス”を再び見ることになりそうだが‥‥。前出・五味氏はこう語る。
「総理時代には、『ノミの心臓』『サメの脳みそ』などとメディアから叩かれた。大した実績を残せず退陣した悔しさが忘れられず、今でも見返したい気持ちが強い。安倍政権が続くかぎりは主役のような顔をして登場するでしょう」
「シンキロウ」のように消えることは、まだまだなさそうで──。
アサ芸チョイス
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