芸能

80代からが人生の黄金期だ「ジェームス三木」(3)「勃つこと」に固執しなくなった

 常に笑顔を絶やさず1時間以上ものインタビューに応じるジェームス氏だが、これまでに何度か大病を患ったこともあったという。

 最初に手術したのは、83年に検査で見つかった脳腫瘍。ちょうど48歳の時でドラマ「澪つくし」の脚本を執筆していた時期でした。あの時ばかりは、かなり落ち込みました。先に左脳にできた脳腫瘍の手術を受けたのですが、告知された時は焦りましたねえ。「右半身の自由が利かなくなるかもしれないことを覚悟してください」と言われた時に、頭をよぎったのは「二度と勃たないかもしれない」ということ。僕のアレは右に傾いていたからね(笑)。

 でもよくよく考えると、男性器は背骨からぶら下がっている器官だから、右半身と無関係だとは知らなかった。そこで勘違いした僕は告知された夜から、ムスコをなるべく左側に寄せて寝ていました(笑)。右半身がダメになるなら、左側に寄せておけば大丈夫だと考えたんです。

 08年には前立腺肥大の手術も経験しました。そんなに経過は悪くなかったようですが、担当していた主治医が「そろそろ定年なんで記念に‥‥」と言われて背中を押されましたよ(笑)。おかげで、おしっこが太くなったかもしれないけど、まったく後遺症なんかはなかったですね。

 80代を過ぎて振り返ってみると、勃起に固執していた当時が懐かしいですね。今は勃起に頼らずにセックスをするすべがあることを知っているわけです。そうなると、あんなふうに焦燥感を覚えることもありません。固定観念から解放されたことが、年を取ってよかったことの一つだと思います。

ジェームス三木:1935年満州生まれ。俳優座養成所を経て、歌手として13年間活躍。その後、脚本家に転身。ドラマ「澪つくし」や「独眼竜政宗」「八代将軍吉宗」などの脚本を数多く手がけるヒットメーカーとして知られる。また愛煙家としても有名。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<マイクロスリ―プ>意識はあっても脳は強制終了の状態!?

    338173

    昼間に居眠りをしてしまう─。もしかしたら「マイクロスリープ」かもしれない。これは日中、覚醒している時に数秒間眠ってしまう現象だ。瞬間的な睡眠のため、自身に眠ったという感覚はないが、その瞬間の脳波は覚醒時とは異なり、睡眠に入っている状態である…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<紫外線対策>目の角膜にダメージ 白内障の危険も!?

    337752

    日差しにも初夏の気配を感じるこれからの季節は「紫外線」に注意が必要だ。紫外線は4月から強まり、7月にピークを迎える。野外イベントなど外出する機会も増える時期でもあるので、万全の対策を心がけたい。中年以上の男性は「日焼けした肌こそ男らしさの象…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<四十肩・五十肩>吊り革をつかむ時に肩が上がらない‥‥

    337241

    最近、肩が上がらない─。もしかしたら「四十肩・五十肩」かもしれない。これは肩の関節痛である肩関節周囲炎で、肩を高く上げたり水平に保つことが困難になる。40代で発症すれば「四十肩」、50代で発症すれば「五十肩」と年齢によって呼び名が変わるだけ…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
不満噴出!日本国内空港「プライオリティ・パス」利用制限続々で「もう価値なし」
2
「犯人」はコイツだ!中日ドラゴンズで勃発「令和の3億円事件」解決の行方
3
いつまでシラを切る!? 主演映画公開直前にトドメを刺されそうな永野芽郁の「舞台挨拶」
4
計画練り直し!ヤクルトが村上宗隆の「今オフのメジャー挑戦」を許可できない「当然の事情」
5
「不倫全面否定」で状況がどんどん悪化する永野芽郁の「CM全撤退」と「緊急降板」