芸能

芸能界「やりすぎ事件」のタブー真相(1)「BUBKA」元編集長が語る「激震のスクープ写真」

 有名美女の隠された姿を収めた数々の「スクープ写真」で芸能界を激震させた雑誌「BUBKA」(コアマガジン、現在は白夜書房)。創刊編集長の寺島知裕氏が、スクープの舞台裏を明かす。

「全盛期の発行部数は28万部でした。そのあまりの売れ行きに、雑誌として当時はまだ異例だった増刷を考えたほどです」

 寺島氏がこう振り返るように、同誌は97年に創刊されて以降、独自のスクープを連発して一時代を築いた。誕生のいきさつについて次のように続ける。

「当時、ミリオン出版から『GON!』という何でもアリのカルチャー誌が出て新ジャンルを確立させ、2匹目のドジョウを狙おうと同じようなジャンルの雑誌がいくつも誕生しました。正直に言うと『BUBKA』もその一つですが結局、最後まで残った後発組はうちだけでしたね」

 芸能人のプライベートに肉迫した独自の誌面を展開。そして雑誌の知名度を一気に高めたのが、01年7月号に掲載された人気女優の流出写真だった。

〈女優Oが新進俳優OMとホテルでエッチ!?〉

 表紙にはこんなタイトルが躍り、誌面に掲載された衝撃カットでは真っ白な乳房と桃色の乳首をさらけ出していた。名前は一部伏せられているが、あの女優を指すことはファンの目にも明らかだ。

「あのスクープを発表してから、スキャンダラスな投稿写真が次々と編集部に持ち込まれるようになりました。あの当時は『週刊文春』や『FRIDAY』をはじめ、週刊誌のほとんどは自前でスキャンダル写真を撮るのが前提でしたからね」

 気になるのは“世紀のスクープ写真”の入手経路だ。

「詳しくは言えませんが、『O』の写真は数十万円で買い取っています。うちは『最高100万円出します!』みたいな広告を打っていました。実際、机の引き出しには帯封を常時入れていましたが、基本的には交渉しだいでしたね。でも本当に100万円出したこともありましたよ」

 元SMAPの中居正広(45)も私生活を暴かれた一人だ。05年、当時フジテレビの中野美奈子アナ(37)とのプリクラ写真を掲載し、「意外な大物カップル」と報じた。

「昔のプリクラって、撮った画像データが機械に残る仕様だったんです。ずいぶんあとになって聞いた話ですが、閉店後にゲームセンター関係者が機械をチェックしている時に、たまたまプリントアウトされたものがうちに持ち込まれたそうです。もし犯罪に関わるものとわかった場合は、絶対に掲載はしませんでした」

 同誌01年9月号はアイドル女優Nの「ブルセラ写真」を掲載。デビュー前に撮影された写真とはいえ、記事は大反響を呼んだ。

「彼女が自分のブラジャーやパンティを自慢げに見せびらかしている表紙の写真は有名ですが、中にはもっと過激な写真もありました。でも、当時彼女は未成年でしたし、編集部内でもさすがにこれはマズイだろう、となったわけです」

 宮沢りえ(44)と中田英寿(40)との「ディープキス写真」が掲載されたのは03年10月号だった。

「当時は落ち目だった宮沢りえが、記事によって久しぶりに注目を集め、再ブレイクにつながったと思っています」

 スクープを連発すれば、外部からの“圧力”にもさらされる。アイドルグループの「トイレ盗撮映像」を100万円で買い取った直後に“事件”は起きた。

「どこから情報を得たのかはわかりませんが、編集部にコワモテの2人組が映像の回収にやって来たんです。個室で1対2の状況にされ、ヤクザの名刺をチラッとだけ僕に見せてきたんですよ。彼らは一般人に名刺を渡すと暴対法で捕まっちゃいますからね。要するに腰の引けた脅しです。1人が『こんなの出たらわかってんだろうな?』とスゴめば、もう1人が『まあまあ』となだめる、まさにヤクザの交渉でした。でも僕は絶対に渡しませんでした。むしろ殴られたり灰皿を投げられればこっちの勝ちですからね」

 雑誌が売れれば売れるほど恨みを買うのは宿命だ。

「命の危険を感じたのは、芸能事務所の社長が『私、寺島さんの写真持っているんですよ。プライベートの写真をね』と言ってきたんです。要するに『あなたがいつどこにいるかは把握しています。下手なことはしないほうがいいですよ』という脅しですよね(笑)」

 コンプライアンスやパブリシティ権の問題もあり、当時の「BUBKA」のような雑誌は今では難しい。それでも寺島氏は、長らく籍を置いた出版社を退社し、新しい一歩を踏み出そうとしている。

「編集プロダクションを設立し、全盛期の『GON!』と『BUBKA』を合体させた“コンビニ15万部クラス”の雑誌を作るプランを進めています。昔のように160キロの豪速球は投げられないけど、ナックルボールを覚えて全盛期よりも活躍しているピッチャーもいるわけですし、雑誌にも未来はあると思っています」

 カリスマ編集者の闘志はまったく衰えていないようだ。

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