スポーツ

「ハリル電撃解任」で本田・岡崎・香川が死の淵から蘇生(2)避けたかったカズの二の舞

 本来、選手起用は代表監督の特権と言える。ハリル監督就任当初、“ハリル・チルドレン”と呼ばれる若い選手たちが結果を残し、W杯出場に貢献してきた。ところが、W杯登録最終メンバーの23人の決定に向けても、ハリル前監督とサッカー協会の間で意見が対立していた。スポーツライターによれば、

「簡単に言えば、協会側はカズこと三浦知良(51)の悲劇を繰り返したくない。98年のフランスW杯で、現地で外されて大騒動になり、チーム内にもプラスにならなかった。だが、ハリルはギリギリまでコンディションを見定めたいと頑固一徹でした。もし、ビッグ3と呼ばれる香川や本田圭佑(31)、岡崎慎司(32)がカズの二の舞となれば、チームへの負の影響が計り知れないと考え、協会側は説得を続けていたのです」

 すでに本田も岡崎もハリル前監督と激論を交わし、ポジションを奪われていた。

「本田は昨年6月、2時間以上語り合うも、トップ下の定位置を奪われ、左サイドに追われた。岡崎なんて二度と呼ばれることがなかった」(スポーツ紙デスク)

 強権を発動してきたハリル前監督が去り、西野朗新監督(63)の下で、ビッグ3は息を吹き返し、死の淵から蘇生する可能性は高そうだ。渡辺氏が言う。

「香川は今、ケガで所属チームの試合に出場していないが、途中交代でもいいので、ピッチに立ちさえすれば代表に呼ばれると思いますよ。ハリルの下では中盤のサイドで起用されるケースが多かったが、守備の負担の少ないトップ下で自由にプレーするシーンを見たい」

 ベテランながら本田と岡崎は海外のクラブでそれぞれ結果を残し、存在感を示している。渡辺氏が続ける。

「2人はスタメンというよりも、ジョーカーでしょうか。例えば、本田はスタミナやスピード面はキツいが、ボールが収まるし、キープできるので、残り15分、1点を取りにいく状況であれば中央で起用したい。トップの大迫勇也(27)とともに攻撃の起点が2つになり、チャンスが生まれると思います」

 岡崎であれば、2戦目のセネガル戦での起用がおもしろそうだ。屈強なディフェンス陣を翻弄する活躍が見られるかも。

「守備がルーズになりやすい相手だけに、常に裏のスペースを狙い、頭からでも飛び込むパフォーマンスは相手の脅威になりますよ」(渡辺氏)

 西野新監督は就任会見で「どんな相手でも勝機はある」と繰り返した。持ち味の統率力と分析力を発揮して、96年にブラジルを撃破した“マイアミの奇跡”の再現なるか!?

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
「メジャーでは通用しない」藤浪晋太郎に日本ハム・新庄剛志監督「獲得に虎視眈々」
2
2軍暮らしに急展開!楽天・田中将大⇔中日・ビシエド「電撃トレード再燃」の舞台裏
3
不調の阪神タイガースにのしかかる「4人のFA選手」移籍流出問題!大山悠輔が「関西の水が合わない」
4
新庄監督の「狙い」はココに!1軍昇格の日本ハム・清宮幸太郎は「巨人・オコエ瑠偉」になれるか
5
ボクシング・フェザー級「井上尚弥2世」体重超過の大失態に「ライセンスを停止せよ」