芸能

天才テリー伊藤対談「田中大貴」(3)30代に入ると男性アナでホッとした

テリー アサ芸は女子アナの人気がすごいから、そっち方面の話も聞かせてほしいんですよ。フジテレビの女子アナの皆さんの素顔って、どんな感じですか?

田中 皆さん、アナウンス室では自分の家かというくらいにリラックスして、あぐらをかいていたりしていますよ(笑)。

テリー へー、そんな雰囲気なんだ。

田中 アナウンス室は、現場から戻って来てゆったり心を解放する、サロンみたいな場所なので、それでいいんですよ。もっとも、入社した時はそれを知らなかったので驚愕でしたけど。

テリー テレビはいいところしか映さないから。

田中 やっぱり入社したての頃だと、デスクをきれいにしておかなければいけないと思いますよね。なので毎日掃除していたら、高島彩さんに「大貴は彼女の前でもこんな感じなの? 私、そんな人とつきあえないわ。大丈夫?」って言われたんです(笑)。

テリー ハハハ、それ、普通は男性側のセリフだよね。

田中 デスクがどれほど散らかっていても、オンエアでは緻密な仕事をこなしていますからね。ですから、いい意味でスイッチのオンオフは、女性のほうがしっかりできています。

テリー 逆に言うと、それぐらいの人じゃないと女子アナってやっていけないんだろうね。だって1年目から「○○パン」とか呼ばれて大抜擢されるわけじゃない。普通の会社だったら、3~4年かけてやっと一人前になっていくんだから、まずありえないよ。

田中 そうですよね。男性アナウンサーの1年目は、「ここまでの放送はご覧のスポンサーの提供でお送りしました」という録音を毎日、ひたすらやっていますから(笑)。

テリー すごい差だよね。田中さんの同期は誰?

田中 長野翼、戸部洋子、石本沙織の3人です。1つ上に中野美奈子さんがいらして、さらにその上が高島彩さん。

テリー 豪華だなァ。でもあらためて、女子アナって大変な職業だと思うよ。若さとかわいさで1年目から大抜擢されて、やっと経験と技術がその扱いに追いついてきたと思ったら、その枠を、あとから入った新人たちに持っていかれちゃうわけだからね。

田中 そのテリーさんの言葉を聞いたら、泣く女性アナウンサーがたくさんいると思います。おっしゃるとおり、女性アナの枠は毎年入ってくる若くてきれいな子との勝負になってしまうので。僕も入社して数年は悔しかったですけど、30歳が近づいた頃、「男性アナウンサーでよかった」と、ホッとしている自分がいたんです。やっぱり男性アナは技術第一ですから。

テリー 30代に入った女性アナは、そういう葛藤をどう消化しているのかな?

田中 うまく意識を転換して結婚・出産や後輩の指導に持っていける子もいますし、そのまま葛藤し続ける子もいますね。

テリー 例えば、上司から「あなたはかわいいし、しゃべりもうまいんだから、営業で頑張りなさい」なんて言われる場合もあるんじゃないですか。

田中 会社員ですから、基本的に辞令を断る選択肢はないです。それが納得できない場合は辞めるしかないですね。

テリー わァ、そういう時のお別れ会は大変だね。

田中 はい、人生のいろんな部分を見ることになりますね(笑)。アナウンサーとして採用されることは非常に光栄なことではありますが、最終的に自身の首を絞めることもあるんです。

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