芸能

天才テリー伊藤対談「田中大貴」(4)高橋監督の言葉は簡潔だけど重いね

テリー これからは、どんな挑戦をしたいんですか?

田中 基本的に軸はスポーツに置いておきたいです。野球中継ひとつ取ってもフジテレビにいた時は主にヤクルト戦でしたが、これからは12球団全てを実況できることになったので。

テリー 活躍の場は広がっているよね。

田中 それに今、インターネット番組は地上波の敵じゃないんです。例えば、かつて高校野球の地方大会をインターネットで中継することは大問題だったんです。でも最近、それを中継したことによって甲子園の本大会の視聴率が上がってるわけです。地方大会から見ているチームが甲子園に出ると、その方たちが地上波の中継も見てくれますから。つまり、インターネットで放送すると最終的には地上波に帰ってきてくれる。野球中継だけじゃなく、全ての番組がそうだと思いますが、そうやって、いつか地上波に恩返しできればと思います。

テリー 偉いなぁ。基本的にはスポーツ実況がやりたいの?

田中 いえ、今まで培ってきたものや、ため込んできたものを出せる場であればどんなことでも。取材にも行けますし、スポーツキャスターもできますので。

テリー 大学野球部の先輩でもある高橋由伸監督、今年は変わったでしょう?

田中 変わりました。テリーさん、よくわかりましたね。

テリー 沖縄のキャンプで少し話す機会があったんだけど、語気が強くなっててね。あと、いい意味で開き直ってる感じがしました。

田中 勝負師になりましたね。2年の時間を経て、ようやくチームが「監督と選手」という関係になれたんだと思います。自分自身でも「自信がついた」とおっしゃっていましたね。基本的に高橋由伸という人物は自分に厳しいですし、人への評価も厳しいですから、この言葉は信用していいと思います。

テリー 田中さん自身は、プロ野球の道を選ぼうとは思わなかったの。

田中 うーん、どこかにご縁をいただける可能性はなくはなかったのですけれど、実際に行ってからの自信がなかったですね。ドラフト1位クラスの皆さんから結果を引き出すことが、自分が最高の状態でできなかったですから。由伸さんに相談したら、「お前が今この瞬間にプロの世界へ行って、レギュラーになってタイトルをつかめるようなイメージができるか」と。「できません」と答えたら、「じゃあ、やめなさい」と。今回独立の挨拶に行った時にも「ひと言だけ言う。生きていくって大変だからな、以上」としか言われなかったです。

テリー 重いね、その言葉は。

田中 はい、でも由伸さんらしいな、と思いました。厳しい、でもすてきなひと言をいただいたので、その意味を考えながら、これからの人生を進んでいきたいと考えています。

テリー これから自分が目指していきたい、理想の存在っているんですか。

田中 パフォーマンスの方向性は違うかもしれませんが、松岡修造さんでしょうか。あの方の、見る人に明日へ向かう活力を与える言葉の使い方やアプローチのしかたには、大きな刺激を受けますね。自分も、そういうきっかけを人に与えられていける人になりたいと思っています。

テリー 人生の第2章、まさにこれからですよ。このチャンスを逃さず、いろいろ挑戦してよ。あ、エッチな方面の仕事もね。

田中 そうですね、機会と事務所の許可があれば、ぜひ(笑)。

◆テリーからひと言

 元スポーツマンらしく、爽やかな好青年。これからいろいろなところで彼の実況が聴けそうだけど、ポロリのある仕事もやってね。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    ゲームのアイテムが現実になった!? 疲労と戦うガチなビジネスマンの救世主「バイオエリクサーV3」とは?

    Sponsored

    「働き方改革」という言葉もだいぶ浸透してきた昨今だが、人手不足は一向に解消されないのが現状だ。若手をはじめ現役世代のビジネスパーソンの疲労は溜まる一方。事実、「日本の疲労状況」に関する全国10万人規模の調査では、2017年に37.4%だった…

    カテゴリー: 特集|タグ: , , , |

    藤井聡太の年間獲得賞金「1憶8000万円」は安すぎる?チェス世界チャンピオンと比べると…

    日本将棋連盟が2月5日、2023年の年間獲得賞金・対局料上位10棋士を発表。藤井聡太八冠が1億8634万円を獲得し、2年連続で1位となった。2位は渡辺明九段の4562万円、3位は永瀬拓矢九段の3509万円だった。史上最年少で前人未到の八大タ…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , |

    因縁の「王将戦」でひふみんと羽生善治の仇を取った藤井聡太の清々しい偉業

    藤井聡太八冠が東京都立川市で行われた「第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」第4局を制し、4連勝で王将戦3連覇を果たした。これで藤井王将はプロ棋士になってから出場したタイトル戦の無敗神話を更新。大山康晴十五世名人が1963年から1966年に残…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
JR東日本に続いて西と四国も!「列車内映像」使用NG拡大で「バスVS鉄道旅」番組はもう作れなくなる
2
【ボクシング】井上尚弥「3階級4団体統一は可能なのか」に畑山隆則の見解は「ヤバイんじゃないか」
3
これはアキレ返る!「水ダウ」手抜き企画は放送事故級の目に余るヒドさだった
4
舟木一夫「2年待ってくれと息子と約束した」/テリー伊藤対談(3)
5
リストラされる過去の遺物「芸能レポーター」井上公造が「じゅん散歩」に映り込んだのは本当に偶然なのか