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記事全文を読む→ガッツ石松のOK偉人牧場<ニッポンの軍人>(1)頭はいいけど「武」が足りない
元世界王者が歴史偉人を語り尽くす異色の企画は、大好評の勢いで第2弾に突入! アメリカと相まみえ、日本が敗戦国となったのはなぜなのか。真珠湾攻撃は成功したと言えるのか。その時、日本を率いた軍人たちの人間性と力量をひもとけば、そこに真実が見えてくるのだった。
ガッツ的「OK偉人牧場」2回目の今回は「軍人」について語ってみようか!
軍人でまず頭に浮かぶのは、「ニイタカヤマノボレ」をやった山本五十六さんだな。連合艦隊司令長官っていえば、要するに日本海軍のトップだよね。
五十六さんには「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」という名言があるけど、日本には昔から「黙っててもわかるだろう」という阿吽の呼吸っていうか伝統、慣習みたいなものがあるよね。それを「そうじゃないんだ」と言った五十六さんは、当時の人にしては先見の明があり、合理的な考え方の持ち主ではあったね。確かに今の世の中、「黙っててもわかるだろう」じゃ、何もしないやつらばっかりだから。それどころか「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやっても、それでも人は動かず」という時代だからね。五十六さんも日本の現状を嘆いてるんじゃないの。
ちなみに、五十六さんは六男坊で、親父さんが56歳の時の子供だから五十六っていう名前を付けられちゃったんだな。ずいぶんいいかげんな気もするけど、親父さんもまさかその子が、のちに日本海軍のトップになるとは思わなかっただろうね。
ところで、五十六さんは真珠湾攻撃を成功させた優秀な指揮官みたいに言われてるけど、俺から言わせると、人柄はともかく、軍人としてはあんまりいいリーダーだとは思わない。少なくともガッツ的に「OK牧場!」とは言えないね。
なぜかっつーと、頭は確かにいいんだろうけど、実際の経験、体験が足りないんだよ。ハーバード大学に留学したりしてたけど、いざ実戦となったらそれだけじゃ勝てない。「文武両道」っつーのかな、頭で考える「文」と、体で覚える「武」の両方が備わってこそ一流なんだな。特に人の上に立つような人間は、文武両道じゃなければいいリーダーにはなれない。五十六さんは勉強はできたけど、「武」のほうが足りない。要するに、自分の体で体験した「痛さ」っていうのかな、「怖さ」っていうのかな、敵を知らず己を知らずの人だったね。なまじ優秀で自分が失敗体験してないから、人の痛みもわからない。
自分が攻めてる時はいいけど、守りに入った時に弱いんだね。実際に相手から攻められた経験がないと、そうなった時にどうしていいのかわからない。ボクシングでいえば、劣勢の時は死んだフリして逃げる。そうして勝ちに持ち込むまでじっと時を待つ。「攻守攻防」ってあるんだけど、攻撃と防御が一体化しないと、一流の選手にはなれない。行く時は行く、守る時は守る。そうやって12ラウンドトータルで戦うのがボクシングだから。
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